ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「でもさ、ゆうと達は言われっぱなしで、イヤな気持ちになったし、くやしいよな?」「うん」「じゃあさ……。あやかちゃん達に、バカじゃないってとこを見せてやればいい」「でもぉ……」「俺たちバカだもん、か? 自分でバカって思ってんなら、バカで終わっちゃうぞ? まあ、ゆうと達がくやしいままでも良いと思うなら、それでもいい。言われてやだなーって思いながら、我慢するんでも、ゆうと達が良いと思うなら、それで良い。それもひとつの選択、んー──ゆうと達が選んで決めた事だからな。だけど、それじゃイヤだ。くやしいから言われないようにしたいって思うなら、俺たちだって頑張ったら、すげーんだぜってとこを見せてやればいいじゃん。やれるだけ頑張って、やってみたらいい。だってさお前達、まだなーんにもやってないじゃん? どうする? 頑張るのは大変だからこのままでいい? それとも頑張ってみる? もし頑張ってみるなら、夏休みの宿題持っておいで。姉ちゃんも教えられるし、他のお兄ちゃん達に聞いてもいいよ。ここにいるお兄ちゃん達はみーんな頭が良いから、教えてってお願いしたら分かんない所、教えてもらえるよ。さあ、いっぱい考えてどうするか決めようか。[誰かがするから僕も]じゃなくて、ちゃんと考えて決めるんだよ? じゃないとすぐイヤになっちゃうからね」 ゆうと達が考えはじめる。彼女は、宿題が済んでいる子達にも声を掛けた。「みんなはどうする? 宿題は終わったから、勉強はもういい? それとも一緒にやる?」 他の子達も考え始めた。 その間に、彼女は台所からもやしの入ったボールとザルを持って来て、縁側でひげ根を取り始めた。ご近所さんが沢山くれたので、夕食に使うらしい。 その内にひとりが『決めた』と立ち上がり走って行った。しばらくすると他の子達も、決まったらしく動き始めた。みんなで勉強会が始まり、彼女だけじゃなく室長や、みんなが寄って来て教え始めた。「子供相手なんですから、優しくね? 怖がらせて泣かさないで下さいよ?」「分かってるよ。チビ助。お前、そろそろ飯の支度の時間か? 俺は飯の支度は出来ないが、勉強なら見られる。ここはみんなでみるから任せてくれ。お前は台所、頼む」 勉強を任せ、オレ達は台所へ立った。オレ、彼女、明智さん、石神、小笠原も来て飯の支度に取り掛かった。だいたいの支度が終わり、みんなに飲み物とお菓子を持って様子を見に行く。案外、子供達もなついて楽しそうに和気あいあいと、うまい事やっていた。
このサイトの読者登録を行います。 読者登録すると、このユーザーの更新履歴に新しい投稿があったとき、登録したアドレスにメールで通知が送られます。