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翌朝、彼女は早起きだった。目覚めて横を見たらもういなかった。微かに洗濯機の音がする。洗濯かと思い行って見ると、そこにもいなかった。昨日気が付かなかったが、ジョイントマットが敷いてあった。(ん? こんなのあったか? だからあんまり音がしなかったのか……これ、まだ新しい。なまえがやったのかな?) 探して廊下を歩く。途中で庭の物干しを見ると、既に幾つか干してあった。(今回ってんの、二回目か? あいつ、何時に起きたんだ? つーか、どこ行った?) 台所の方から、ほんの微かに音が聞こえた。行ってみるとせっせと支度をしてた。「なまえ、おはよう」「あ、すぅ。おはよう」「お前、何時に起きたの?」「ほんの少し前。あ、もしかして洗濯機、うるさい? みんな起きちゃうかな?」「うん? そんなにうるさくない。下にマット敷いてあったから、あれでだいぶ違うみたいだな」「本当。良かった」「あれ、お前がやったの?」「百均にあったからね。うるさくないようにと思って。すぅが会議してる間にみんなに手伝ってもらってさやったの。勝手にやってダメだったかな?」「いいや。なまえはお客さんじゃなくて一柳の若奥様なんだから、ある程度の事はお前の裁量で行って構わないよ」「へへ……そっか。分かった」 彼女は嬉しいような照れたようなそんな表情でほんのり赤くなった。「んーそんな可愛い顔されっと困るんだけどね。若奥さん」「もーからかってるぅ? その若奥さんってさー」「慣れなくて恥ずかしい?」「ん」「ふふ。もー可愛過ぎ。そんなに煽ると襲うぞ?」「え? そ、それはさすがにダメです」「じゃあ、せめておはようのキスして」 彼女は背伸びしてちょっと屈んだオレにキスをした。「おはよう。すぅ」 ちょっと恥ずかしそうな顔がヤベー。抱きしめたくなる。「おはよう。ハニー」
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