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● ○ ● ○ 恥ずかしがる彼女をいつものように洗ってやる。予想通り、彼女は結構痩せちゃってた。「なまえ、オレの指示が悪かったせいで、無理させちまって……ごめんな」 せつなくなって思わず謝ると彼女は『へへ……』と笑った。「やっぱり、貧層になってて驚きましたか? こっちこそごめんなさい。それに、貴方のせいじゃありませんよ。もう夏ですからね。夏場は僕は毎年食べられなくなりますから、どうしても体重が落ちます。知ってるでしょ? 元々ないのにますます胸が薄くなって……僕こそがっかりさせましたよね?」「がっかりなんてしてねーよ。またさ、オレが旨いもの沢山作ってやるからな」「ふふ。じゃあ、今度は太っちゃうかも知れませんね」「ん、お前が好きそうなのいっぱい作って太らせる」「美味しいのは良いけど、太るのはぁ嫌かも」「お姫様抱っこしてもらえなくなるぅ、か? ふふ。安心しろよ。重くなってもちゃんとお姫様抱っこしてやるよ?」「えー重いのにですかぁ?」「ん、そうだよ。だってさお前がころころでも、ガリガリでも、大好きなんだよ。オレは。だから、ころころになっても変わらず大事にするの」 そう言ったらにこーっと、とても嬉しそうに笑っていつもみたいにオレを[すぅ]と呼び抱き付いて来た。「嬉しいです。ふふ……なんか、なんかねぇ。今、君をやっと実感出来たー。何にも変わらない、んだよね? 安心したー。ふふ。すぅー、大好きだよ!」 話す内にどうやら、緊張もとけたみたいで彼女の言葉も戻った。その事に、ちょっと安心した。「オレも大好きだ。会いたかったよ」「僕も。すぅに会いたくて、声が聞きたくて……恋しくて仕方なかった。寂しかったよ。我慢してる内に何かおかしくなっちゃったんだけどさ。もう我慢しなくて良いんだよね?」 オレの肩越しにそう言う彼女はちょっと震えてた。頭を撫でてから彼女を見ると目が潤んでた。「ん、四ヵ月は長かったもんな。行く前もオレ、冷たかったし。寂しい思いさせてごめんな」「そうだよ? すぅってば、プリプリ不機嫌なまま行っちゃってさ。きみの笑顔が僕の元気の源なのにぃ。ぷぅー」 そう頬を膨らまし唇を尖らす彼女。ちゅっとキスをして謝る。「ごめん。ゆるして?」「んーじゃあ、その分甘えてもいい?」「いいよ」「わがままも言う。いい?」「ん、いいよ。何でも聞いてやる」「じゃあねーぇ。もう一回、仲直りのキスしよ」「クスッ。ああ、一回と言わず何度でも、喜んで」 彼女のちょっとほっそりした顎を持ち唇を重ねた。離れていた時間を埋めるように求め合う。磁石みたいに引き付け合いっぴったりと素肌を密着させて、何度も甘くて熱いキスをかわした。その時、オレ達にはそうして求め合う事がとても自然だった。そこには、二人の間の見えない壁はもう無くなって、あるのはお互いから伝わる愛情だけだった──。この続き、裏描写OKの方は30。(Hあり√)裏描写無しは30。(Hなし√)へ続く。
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