ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「帰って来た時に、顔を見たらそのぉ。キラキラ輝いて見えたんですぅ。目が疲れておかしくなってるのかとも思ったんですけど。何だかめちゃめちゃステキに見えてドキドキしちゃって。意識したら物凄く緊張してしまって。今までどうやって話してたのかって考えはじめたら分からなくなってしまって」「あの、それって」「変ですよね。今更ですよね。わ、分かってるんです。分かってるんですけど、もうドキドキしてダメなんですぅ。す、すみません」「いや、それは良いんだけど。それってつまり、オレにもう一度ときめいちゃったって事?」「そ、そうなりますねぇ。か、変り者でごめんなさい。う、うぅー。ひゃーもう堪忍して下さい。恥ずかしくて死にそうですぅ」 そんなの聞いたらたまんなくなって糸電話を置いて隣の部屋の彼女の元へ。こちらに背を向けて後ろ頭を掻き照れながら『やっぱ引きましたか?』と糸電話に言ってた。何だか彼女らしいその姿を見たらますます愛しさが込み上げて来て胸がもう苦しくなった。後ろから包むように彼女をギュッと抱きしめる。「引かねーよ。むしろ嬉しい。つーか、お前可愛すぎだろ」 彼女はびっくりしてびっくっと飛び上がった。それがちょっとおかしくて抱きしめたまま笑ってしまった。「もーいきなり驚きますよ。ふふふ」「ふ、悪りー。あー良かった。喧嘩もしたしさ、無理させたし。オレ、嫌われたかと思った」「ふふ。そんなに簡単に嫌いになんかなりませんよ。この世で一等大好きなひとだもん」「オレも。そうだ。なまえ」 彼女が『ん?』と振り向き加減にオレを見上げた。かぶさるように顔を近づけキスをした。「……んっ」 軽くちゅっと済ませるつもりが久々に触れる彼女の唇は柔らかで気持ち好く放せなくなった。 彼女が腕の中でくったりした。唇を離し見れば真っ赤かな顔で湯気でも出そうになっていて焦った。「わっ! 真っ赤。また熱、上がったか?」 慌てて手でパタパタ扇いだ。「だ、大丈夫です。いきなりだったので。ドキドキしてしまって」「ん? 仲直りのキスしてなかったなと思って。言ったろ? 喧嘩しても仲直りのキスしてやるって。お前、ファーストキスでもしたみたいな反応だな。なんか新鮮。可愛い。もう一回……」「……んふっ」 もう一回と言ったけどやめられなくなって苦しくならない内に一旦離してはキスを繰り返した。慣れて来たのか気持ちいいのか彼女は真っ赤にはならなくなって来た。それもまた受け入れられた気がして嬉しくておでこを撫でた。「ん? 汗、掻いてる。このままだと今度は風邪引くな。シャワー浴びるか」「え? あの、あの、僕、貧層になって、そ、それでちょっと恥ずかしいので、あの、一人で──」「大丈夫、大丈夫。痩せても可愛い。それに恥ずかしいのもすぐ慣れるって」 戸惑う彼女が、抵抗し逃げ出さない内にぱっぱか脱がして抱きかかえて風呂場に向かった。腕の中で縮こまり赤くなる彼女が可愛い。「なまえ、あんまり可愛いと行先が風呂場じゃなくて寝室に変わるぞ?」「え?」「オレはお前が汗ばんでても構わねえって事。ただ、お前がそれじゃ嫌かと思ってかなりこらえてる。……もう四ヵ月以上も我慢してるんだぞ。少しは察しろ。どうすんだ? 寝室でいい?」「……シャワー、先で」「了解」
このサイトの読者登録を行います。 読者登録すると、このユーザーの更新履歴に新しい投稿があったとき、登録したアドレスにメールで通知が送られます。