ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
● ○ ● ○ 辞令交付式を終えたオレと彼女、室長、小野瀬さん、桂木さん、石神が父さんに呼ばれ十七階にある警視総監室に向かった。 呼び出されたのは、中心になるオレと彼女以外は管理職。彼女が心配そうにぽつりと漏らす。「な、何だろう? 悪い話じゃないといいな」「おや? 随分と弱気だねえ。おチビちゃん」「そうよ。この間からこの子、臆病風に吹かれてねえ。弱虫チビ助になってんのよ。全く、らしくないわ」 言いながら彼女のでこをデコピンでバッシっと弾いた。「あがっ!」「ぷっ『あがっ!』だってえ。変なのー。やーい、弱虫小僧ー」「ってーなあ! 何すんだよっ! もーこのバカ力のアホ上司ぃ。くっそー! 後で激甘あんこ入りのお茶飲ませてやる!」「へーんだ。やれるもんならやってみろ。あんこなんてねえだろうがあー」「ふーんだあ。あるもんねえー。この時期だってなあ、商店街の和菓子屋に行きゃあ手に入んぞ? 商店街のみんなと僕は仲良しだからな。みんな味方だ。和菓子屋のおっちゃんとおばちゃんに言ったらな、きっとお茶に入れてバレねーように抹茶あんの激甘なの用意してくれるよ。いひっ♪ 楽しみー。覚悟しとけよぉ。やられたら、やり返す。ヤンチャもんの常識だよ」「ああー? チビ助、冗談じゃねえぞ? マジでやんなよ? お前、俺はあったかいあんこなんて何より嫌いだ」「ん、知ってるよおー。だからおしおきになるんじゃんかよぉ。けっけけ、その顔、サイコ―」 移動しながらやいやいじゃれ合う二人。桂木さんと石神がちょっと呆気に取られてる。「いつも、こうみたいだな」 桂木さんが言うと石神が続いた。「お祭りチームの上を行くな」「お祭りチーム?」 小野瀬さんの問いにオレが答える。「桂木班の事ですよ。あいつらも賑やかなんで」「お前の後に入った真壁も巻き込んで相変わらずだよ」 とちょっと笑いながら桂木さんが言う。「ああ。そう言えば、四月から真壁君が桂木班に異動になったんだよね」「てめえ、このチビガキ! その婦警の制服、引っぺがして天井から吊るしてやる」「制服を、引っぺがして?」 石神が室長の言葉に目を丸くする。桂木さんも赤くなり窘める。「おいおい、穂積。なまえさんと仲が良いのは分かるが、お前は女性に対して言う事が過激過ぎる」「桂木さん、女性って。認識を改めた方が良い。こいつは、ヤンチャなじゃじゃ馬小僧──」「うっさーいやーい! へへーんだ。怒られてやんのぉー」「このやろー。もうマジ吊るす。全部ひん剥いてお尻が真っ赤になるまでぺんぺんしてぶら下げてやる」「きゃー、この変態えろ上司ぃー!」「お前だってエロガキチビ助じゃねえかあ」「あはは。石神君、随分びっくりしてるね。んーでも、おチビちゃんと穂積はたいていこんな感じだよねぇ。昴君」「まあ、そうですけど。室長、えろいお仕置きは許しませんよ。ダメです!」「ふーん。じゃあ、エロくなきゃ良いんだな」「むぎゃ!」 鼻を摘ままれてえらく痛がる彼女。慌てて引き離すといつもより力が強かったのか、鼻が真っ赤かになってた。「痛ーい。ちっとは手加減しろー。僕の鼻がもげるぅ!」「あーあ、穂積、バカ力だねぇ。お前は。おチビちゃんの鼻が真っ赤かだ」『え?』と焦り始める彼女。
このサイトの読者登録を行います。 読者登録すると、このユーザーの更新履歴に新しい投稿があったとき、登録したアドレスにメールで通知が送られます。