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「まあ、これからしっかり準備すればチビ助、アンタは大丈夫よ。けど──。話が決まれば、うちと桂木さんと石神さんの所でプロジェクトチームを作る事になるのねえ。期間も長いし、マルタイの人数も多いから緊急特命捜査室の新係を作って、プロジェクトリーダーが昴。チビ助がサブか。その上──桂木さん達は専任でやれるかも知れないけど、*ハムの石神さん達はどうだろう。あそこも何やかやと忙しいでしょう? うちの、捜査室はこの人数だから、間違いなく兼務で通常の任務もこなしながらになる。うーんー。こんなのでやれって。失敗は許されないだろうし。これは、かなり大変ではあるわねえ」 室長が唸る。確かに大変だ。新係が出来たとしても、オレもなまえも緊急特命捜査室から外れるワケじゃない。うちのメンバーは皆、兼務だ。プロジェクトが今の仕事にプラスされる事になる。しかもオレとなまえで中心になり、まわして行かなくてはならない。必然的に事務的な事、王子達サイドとのやり取り、総理や外務省、各部署との交渉や調整などもやる事になる。それと、なまえにも、もう少し特訓的にノウハウを教えつつ訓練も必要だろう。楽なワケがない。「し、失敗? そ、それは王子達が怪我をしたり、ヤバい事になったりって事? そ、その場合……す、昴はどうなるの?」「あ? チビ助、落ち着きなさいよ。アンタ、真っ青よ。悪い、不安にさせたわね。大丈夫よ。みんな優秀なやつらばっかりなんだから。そんな事にはならないわよ。ね、昴」「そうですね。失敗なんてさせませんよ。なまえ、オレがリーダーじゃ不安か?」「ち、ち、ち……っ」 彼女は不安やら、焦り、プレッシャー等から、どもりがひどく出て言葉が出ず、悔し気に手を握りテーブルを叩いた。多少どもる事はあってもここまでキツいのは滅多にない。それだけ追い詰まってるって事だ。オレは彼女の頭を引き寄せ抱きながらなだめるように撫でた。「叩くな、叩くな。手が痛てーだろ。落ち着けよ。大丈夫だ」「ち、ち、ち、ち……ぅーっ!」「無理して喋んな。落ち着けば喋れるから。な? 分かってるよ。お前の言いたい事は。違うって言いてーんだろ? オレじゃなく自分が足引っ張らねーか心配なんだろ? それも大丈夫だよ。お前ひとりでやれって話じゃねーだろ? みんなついてんだよ。仲間みんなで協力して任務にあたるんだ。最強だろうが。ん? ほーら、そんなに全身に力入れてリキんでんじゃねーよ。大丈夫だから、リラックス、リラックス」
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