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「ばかか。嫌、なんて事あるわけない。僕は昴を職業やステータスで選んだつもりはない! 昴は、僕をばかにする気か? 僕は、そんなに安くも軽くもねーぞ。ふんっ! たとえば──もしもだ。僕らが警察を止める羽目になっても、安心して僕に任せとけ。だてに長年、バイト暮らしして来たわけじゃねーんだ。警察官としてはまだまだ昴に劣っても、僕はそういうスキルは高いぞ。すぐにどんな仕事でもやる自信がある。多少のつてや、信頼もあるしな。昴のひとり位、僕がバイトでも何でもやって飯くらい食わせてやらあ」「ふっ、怒んなよ。ったく、お前は頼もしいな。ふふふ。でも、それでこそなまえだ。お前が、オレ自身よりステータス目当てで寄って来るような安っぽい人間じゃないのは、知ってるよ。でも、そういう事じゃねーんだ。違うと思ってても、直接確認しときたかったと言うかな。でも悪りー。やっぱり、ちょっといじわるだったな。つまりな、オレの言いたいのはお前がいればオレも、どこで何やってもオレらしくやれるって事だよ。たとえば別の道に行ってもな、そこでまた別の夢、見付けて叶えるよ。どの道に行こうが、極めてやる。オレがそういう男なのは、お前が一番知ってるだろ? だから、お前は色々余計な事に気を回さず、自分の気持ちと向き合ってどうしたいか考えろ」 オレの言葉に、また彼女が『むぅー』と唸り唇を尖らせて考え込んだ。そして、ボソッと言った。「自信とか、正直全くない。それにかなりビビってる。だって、これ、重大じゃん。──でも、でもさ」 そこで、言い淀んだ。「何? 言ってみろ。オレとルイお父さんしかいねーんだから本音、吐いても問題ねーよ」「ロブたんは王子さまだけど、もう僕達の友達で仲間じゃん。仲間が助けてって言うなら僕は助ける。それが、僕のポリシー。[仲間は見捨てない]そうは思うんだけど……でも、プレッシャーがハンパないのも事実なんだ」 彼女がため息をつく。室長が横目でそれを見ながら、フッと口元をゆるめ酒を口にする。「見捨てないんじゃ、受けるって事ね。まあ、プレッシャーはチビ助だけじゃないから安心なさい。私も、昴も、同じよ。プレッシャーはビシビシ感じてるわよ。ねえ?」 室長がオレにふる。「そうですね。感じてますよ」「えー昴や室長も? 見えない」「ん? 重要な場面じゃ、誰だって大なり小なり感じるんじゃねーか。ただ、オレや、多分……室長もな、プレッシャーを乗り越えていかす方法も知ってるんだ。そうですよね? 室長」「そうよ」「プレッシャーを乗り越えるんだ……僕も出来るかなあ」『出来る、出来る』室長と二人励ますように声を揃える。室長が『まあ、飲みなさい』と彼女に酒をすすめる。オレにも注いでくれてから自分も酒を口にする。
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