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「何か二人あやしいんですけどー。チビ、可愛い声だしー。危ない関係みたいに見えますよー。室長、ずるーい」 それを見て如月のアホや捜査室のアホどもが騒ぎ始めた。「そうやな、雰囲気がずいぶんと意味深やな。なんやデキテル二人みたいやわ。ルイルイは、お父さんでしょー。道を踏み外したらあきませんよー」 こいつらは相変わらずのようである。「知らないよ。知らないよ。メラメラ大王に見つかるよ」「小笠原、それは恐ろしいで。血の雨が降るわ」「えー悪魔と大王って、どっちが強いんですかー? 藤守さーん」(メラメラ大王とは誰だ? 穂積と小野瀬の他にもそんな危険なヤツが? そんな所では、あのひとが危ないではないか。ああ、だから身を守る為に、あのひとはあんな男のような格好なのか。いかん、これは俺が守ってやらなくては) 俺の傍らで愚弟が呑気に言う。「如月くん、それは俺にも分からへんわ。でも恐ろしいのだけは分かるで」(愚弟、恐ろしがってる場合か。男どもの毒牙からお守りせねば) あのひとの歌が終わった。「その声、録音してパカすか売りたーい。その声は絶対売れる! めっちゃイイです。そしてー。カップリングはねぇ。小野瀬さんと藤守さんの歌かな。そんでねぇ、初回特典で如月さんと小笠原さんの甘い囁きボイスつけんの。あとね、みんなのフォトもつける。きっとめっちゃめっちゃ、バカ売れするよぉ」「チビ、一柳さんの歌は?」「入れないよー」「歌、上手いのに?」「うん。入れなーい。明智さんも歌上手いけど入れなーい。写真もダメー。そんでぇ、お父さん達の歌がバカ売れしたらねー、みんなで温泉行くのー」「みんなで温泉? なんや温泉、行きたいんか?」「うん。行きたーい。楽しいもん。パカすか売ってぇ、そのお金でみんなで温泉ー。サイコー。因みに、お父さん達にはねー、なまえちゃんの肩揉み券を報酬にあげるぅ。僕、肩揉み超上手いよ? 天国、行けるよ」「あっはは。やっぱりそんな事か。チビ助はちゃっかりしてんなあ」 穂積が愉快そうに笑い如月がさらに執拗に騒ぐ。「えー何で、明智さんと一柳さんはダメなんだよ? 声フェチのお眼鏡にかなわなかったって事?」「ああ? 室長は良くてオレはダメだとぉ?」 さっきのイケメン達がいつの間にか後方に居た。 イケメンは何やら恐ろしげな顔で呟いた。 が、あのひとは如月のアホにギャアスカと言われ、そちらに気を取られてイケメンには気付かないようだ。 そしてあのひとは、更に飲みながら、うるさい如月の額をペチペチと叩き言った。「お眼鏡には、かなうの。めっちゃイイ声なんだからね。でも入れなーい。当たり前じゃん。歌が上手くてぇ、イイ声でもねー。結婚してるひとは売らないのぉー! 結婚してるひとは、イイ声も奥さんのものなのー! だから、明智さんは翼ちゃんのもん。だからダメー」
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