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「ふーん。それで殴られたんだ。そいつ」「そうなんですよねぇ。なんか官僚っぽい感で、正義感で助けに入ったけど、暴力的な事には慣れてないんじゃないでしょうかね? なんか悪い事してしまいました」「向うが勝手に入って来たんだから仕方ねーだろ。大方、お前がイイ女だったんで恰好つけようとか、思ったんだろう」「そういう人には、見えませんでしたよ?」「フッ、まあいいや。お前、くまさんのハンカチそいつにあげたのか?」「あ! 返してもらうの忘れたぁー。ああぁー、せっかく昴がくまさん縫ってくれたのにぃ。はぁー」「そんなに落ち込むな。また刺繍してやるよ」「でもー、お気に入りだったのにぃ」「また、もっと可愛いの縫ってやるよ。それにさ、知らないおっさんの血の付いたのなんて気持ち悪りーだろ」「洗ったら平気」「平気じゃねーの。オレが嫌なの」「ふぅーん。そういうもの?」「ああ、そういうもの。ところで、直ったなー。んー」 ちゅぱーっと彼女の頬に、ちょっとおおげさに口づけた。「いつものなまえだ。ふふ」「なんか、嬉しそう。いつもが良いの?」「ん。やっぱりよそよそしくて、なんか寂しいだろ」「そっか」「そろそろ上がって、イチャイチャしながらシャンパン飲むか?」「うん!」「それにさっきの分も可愛がってやんねーとな。誕生日だし。濃密なめくるめく甘い夜、だろ?」「あー聞こえてたの? ねぇ?」「さー、どうでしょう」 じゃれ合いながら上がってシャンパンを楽しんだ後で、宣言通りに濃密にたっぷりと可愛がってやった。 ● ○ ● ○ 翌朝、彼女はまだ眠っている。起こさないようにシャワーを浴び出て来ると、丁度ルームサービスが来た。朝食をセットしてもらい、彼女を起こす。 ボーっとしてる彼女にローブを着せ抱き運ぶ。「んーもうごはん? 着替えないとお行儀悪い?」 彼女が半分寝惚けた感じで聞いて来る。「いいよ。オレもバスローブだし同じだろ? 昨日からやけに気を使うな。お前の誕生日のお祝いなんだぞ」『ん?』と言う彼女を席に座らせる。「お前は気を使わないで女王様でいて、いいんだよ?」「女王さまぁ? なんかいつもの姫扱いより、すごいね。罰が当たりそうだ」「当たらねーよ。さあ、姫。ゆっくりくつろいでお食べ下さい」 二人でのんびり朝食をとり、今日の予定なんかを話す。にこにこと上機嫌の彼女と、着替える事にした。「あ、見て―。お揃いのパーカーにトレンチだあ。あ、スニーカーも色違い。あと、眼鏡も。可愛い」「ふふ、嬉しそうだな」「嬉しーよぉ。あ、ねぇきみのパーカー、ちょっと着てもいい?」「あ? 良いけど」 彼女がすっぽりとパーカーを着る。大きくてブカブカだ。うちで、よくやるYシャツやセーター一枚とかの感じになり可愛い。
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