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● ○ ● ○ 早速源次郎に連絡を取り希望を伝え、何かおすすめのが入ってねーか聞いてみた。「お探しものは、大人セクシーなレディースものとメンズものって事? 珍しいご希望ね? 昴ちゃん、一応、確認させていただくけど。それ、ベイビーちゃんのでしょうね? あのねぇ昴ちゃん、言って置きますけど。私はね、幾ら商売でも大事なお友達のベイビーちゃんが悲しむような手助けはしないわよ。お断りですからね。よその女のなら他、あたりなさいよ? というか、もしそんな事なら、ああた。女の敵よ? その時は、私はベイビーちゃんの味方になりますからね?」「ああ? 何バカ言ってんだ。よそなんていねーし、要らねーよ。オレはなまえだけで、十分だつーの。彼女のに決まってんだろ。あいつの誕生日なんだよ。だからな、ドレスアップして誕生日デートすんの」「え? ベイビーちゃん、お誕生日なの? いつ?」「もうすぐ。三月二十七日」「あら、本当にもう、すぐね。で、バースデーデートなの? まあ、ステキ! セクシーなドレスとハイヒールか。それ、昴ちゃんのご希望に合わせたのかしら?」「いや、彼女の希望。いつもと違う雰囲気で楽しみたいらしい。でな、オレも、大人クールでセクシーにキメてくれって」「なるほど、大人デートか。とにかく二人共、大人セクシーにキメたいのね?」「ああ、それでな。源次郎、お前今ペアルック流行ってんの知ってるか?」「ええ、知ってるわよ。若い子中心に流行ってるわよね。何故?」「あのな。彼女もやりたがってんだよ」「まあ、ベイビーちゃんもやっぱり、女の子ねぇ。うふふ。で? それも取り入れたいのね? となると、何か一ヶ所でも良い? 色違いワンポイントとか、どっかで色合わせるとか?」「ああ。あとな、それとはガラリとイメージを変えて、昼、太陽の下が似合いそうなペアコーデも欲しいんだ」「あら、イメチェンして、昼デートもするの?」「ああ」「ふぅーん。夜と昼、違う雰囲気でデートかぁ。そういうのも楽しそうねぇ」「そっちは所謂、双子コーデでも良いって言ってたから。昼が似合うラフな感じで何かねーかな?」「そうねぇ、じゃあちょっと探して何着か候補を出すわ。大好きな二人の為に頑張っちゃうわよ」「ん、とにかくあいつを喜ばせてーんだよ。オレが探してやれたら良いんだが、休暇取るには今はやっとかねーとダメな仕事もあるし、もう間近だからな──」「大丈夫よ、昴ちゃん。こっちは私に任せて。ご要望通りので、ベイビーちゃんに似合うの、きっと探してくるから。だからああたは、ああたのお仕事頑張りなさいな。じゃ、また連絡するわね」 張り切った源次郎の声で通話が切れた。 ファッションなら他の店を闇雲にあたるよりあいつに聞くのが確実。センスも物も良いのは間違いない。何よりオレ達をよく知ってるから、似合わないのは出て来ないし、彼女もあの店の服はどれも気に入ってる。
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