すすり上げる位まで落ち着いた頃
昴:なぁ、オレはお前がいればそれで充分だ。お前を失う位なら、オレは家なんていつでも捨てるよ。
なまえ:……ダメだっ!ダメだよ。昴。昴は僕と違う!お前はお父さんに愛されてるんだ!だから、ダメ!
昴:そんな事──
なまえ:あるんだっ!昴のお父さんは昴を愛してるんだよ。行き違いはあるかも知れないけど、…本当は昴も分かってるでしょ?
昴:………。
なまえ:僕、
結菜姉ちゃんと海司兄ちゃんに聞いたんだ。前に
結菜姉ちゃんの警護中に昴が怪我をした時の事。昴のお父さん、お前を凄く心配してたって、心配でやつれちゃってたって…。
なまえ:昴、そんな人を捨てちゃ、ダメだよ。そんな事したら、いつか絶対後悔するよ。そんなのダメだ…。
なまえ:余計なお節介かも知れないけど、ちゃんとお父さんと話しなよ。思ってる事ぶつけてさ。
なまえ:誤解があって行き違ってるだけかも知れないよ?分かり合えるならその方が、今より気持ち、楽になるだろうし幸せになるよ。僕は、昴に幸せでいて欲しい。
昴:……
なまえ。……オレが幸せでいるにはやっぱりお前が必要だ。オレが親父とちゃんと話し合って分かってもらうから頑張るから。お前、離れて行くな。オレの隣にいてくれ。なあ、頼むよ…
なまえ。
なまえ:……ううっ…ヒック…僕…昴といたい…ヒグッ…いて良いの?
昴:ああ、いてくれ。でも…もしお前が逃げても絶対捕まえるけどな。
なまえ:…昴ってば、やっぱりオレ様。グス…ふふ…。
昴:フフ…泣くか、笑うか、どっちかにしろよ。忙しいやつ。
笑いながら
なまえの頭を撫でる昴。
この続き、
裏描写OKの方は
6.5。へ
裏描写無しは
7。へ
.