エロ可愛く歌い終わると、オレにちゅっと口づけた。

「この歌とおんなじ……こんな気持ち。ダーリン、大好き」
　その笑顔にキュンとして、彼女を抱きしめた。


　その時の事を、ふっと思い出し頬がゆるむ。

「ふふ……ダーリン、どうしたの？」
「ん？　姫と一緒だと、楽しいなと思ったんだよ」
「そっか、僕もダーリンといると楽しいよ！」
「後でさ……」
「ん？」
「こないだの、Madonna また歌ってくれる？」
「うん！　いいよ。ねぇ……」
　ｸｲｸｲと服を引っ張る、彼女に少し屈む。

「ん？」
「ダーリン、だーい好き……」
　耳元で言って、ちゅっと素早くキスされた。
　不意討ちのキス……彼女はたまにこんな風に、ふいに口づけをくれる。本人は、無意識みたいだけど……まるで、気紛れな猫みたいだ。
　妙にドキッとさせられて、嬉しさと照れる気持ちが沸き上がる。

「へへ……ダーリン、顏赤い」
　その言葉に、彼女を見る。

「ふふ……お前も、苺みたく赤くなってる。……そうだ、春になったら苺狩り行くか？　お前、苺好きだもんな」
「え？　本当？　やったー！　ダーリン大好きっ！」
　彼女が大喜びで、オレの首に抱きついた。

(もー、可愛い過ぎだ)
　彼女を抱きしめていると、少し前を行ってた二人が振り向いた。夏樺が、ちょっと赤くなり言う。

「わぁー、ラブラブ」
「お？　なんか盛り上がってんなー……ｸｽｯ」
　神津が小さく笑う。

「すごく幸せそう。いいなー」
「ん？　……夏樺」

　そんな声が聞こえ、彼女を抱きしめながら彼女越しに何となく見ると神津が夏樺にちゅっとキスをした。

「っ……亮ちゃん……」
「俺は、夏樺と一緒で世界一幸せなんだけど。夏樺は、幸せじゃねーのか？」
「ううん……すごく幸せ♪」

　神津と夏樺が幸せそうに笑い、もう一度キスをした。それを見て彼女にｺｯｿﾘ囁く。




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*歌詞・和訳Yahoo!知恵袋より


【ライク・ア・ヴァージン　(Like A Virgin）】は、マドンナの2枚目のスタジオ・アルバムの中の一曲でシングルカットされ大ヒットした曲。
海外ドラマ glee 15話「The Power Of Madonna」でも使用されました。


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