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● ○ ● ○ 年も変わり一月の初め。 戮メンバー逮捕後、繋がっていた人物も分かり黒幕も逮捕し、事件は無事解決を向かえた。 今のところ大きな事件も抱えていない。 今日は、オレもなまえも大晦日に出勤した分の振替休暇をもらっていた。 事件後、宮代夏樺の父親は一連の責任をとり政界を去った。今は隠居生活をしている。本妻とは別居し、夏樺を引き取り一緒に住んでいるらしい。 あのヤマを機会になまえは夏樺とすっかり仲良くなり、一緒にお茶をしたりエステを受けたりしてる。 オレも神津も彼女達に同伴しているので、顏を合わせる事もしばしば。 あれから神津も、少しは真面目になったようで……今までの女関係を改めて夏樺と真面目に付き合う事にしたようだ。 二人で父親を説得し、正式に婚約したと聞く。夏樺が卒業したら、結婚するんだそうだ。 それまでは今と変わらず夏樺のボディーガード兼執事を、するみたいだ。 神津曰く、事件解決したら室長と小野瀬さんに一発殴られるもんだと覚悟していたらしい。 が、結局……室長には頭グリグリ、小野瀬さんにはファイルでバシッとやられ『二度と同じ事をするな』と釘を刺されるだけですんだようだ。 己の生き方をきちんと考え、真面目に生きる事にしたのはやっぱりあの時、なまえに言われた言葉がきっかけらしい。『結構きいた』と神津が言う。 聞きながらオレは(当たり前だ)と思っていた。(あれはなまえが神津の為に、本気で言った言葉だ。簡単に流されてたまるか) なんとなく悔しいからなまえが『神津も幸せになって欲しい』と言ってた事は言ってない。 まあ、言わなくても神津は充分幸せそうだが……。「昴ぅー! お待たせー! いっぱい待った?」 元気良く、晴れやかな笑顔で手を振りながら駆けて来ると、オレに“むぎゅ”と抱き付いた。ご機嫌らしい。「いや、大丈夫。エステどうだった?」 彼女の頭を撫で聞く。「うん、この調子ならね、たるまないらしいよ。早い内から対処したのが、良かったらしい」「そっか。良かったな」「うん、あ、お嬢がね、みんなでご飯食べに行こうってさ」「じゃ行くか」 彼女の手を取り神津と夏樺の所へ歩き出す。 何はともあれ…… なまえも、夏樺も、神津も、幸せそうに笑ってる。 それから、きっとオレも幸せな顏をしてるに違いない。
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