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彼女がオレに叫んだ。「昴! 伏せて!」 その声に瞬時に反応し、身を低くすると彼女の足がオレを越え、真後ろから襲撃して来た奴に強烈な蹴りが、クリティカルヒットした。犯人が、後ろにぶっ飛んで行く。 ホッとする暇もなく、今度は、その彼女の横から間髪入れずにナイフがっ! 蹴りを入れたすぐ後の状態だが、必死に背を反らしイナバウアーでもするような体勢で、なんとかやり過ごす。彼女の胸の所スレスレに、ナイフが横切って行く。だが、次の瞬間。「あっ! わあぁっ!」 無理な姿勢に、彼女がバランスを崩す。叫びながら後ろに倒れる。オレは屈んだ姿勢から伸び上がり、床に倒れるギリギリで彼女を受け止めた。 彼女をキャッチしたその時、オレの背後から『ぐぇ!』と声が上がった。振り向くと、後藤がさっき横から彼女を襲った奴を、投げ飛ばし床に押さえつけていた。 彼女共に立ち上がり周囲を見ると、既に他に客は無かった。室長と小野瀬さん、石神がそれぞれが犯人を確保した所だった。 客はどうやら黒澤が誘導し、テラス側から逃がしたらしい。「チビ助、昴、無事?!」 室長と小野瀬さんが、駆けつける。「はい、無事、生きてまーす」 彼女が返事をすると、小野瀬さんが『十人で全員かな?』と言う。「聞いてみる?」 そういうと彼女が、未だに股関を押さえ、苦しむ犯人に近寄る。既に戦意を喪失したらしいソイツの横に立つと、彼女が声を掛けた。 「ハァーイ! ごきげんよう。貴方方、何人で来たのかしら?」「◎△$♪×¥●&%#?!」 男が、何やら言う。「えー何語? 日本語かせめて、英語で話してくれないと分からないわよー」『もー』と言いながら彼女が言い直す。「Do you speak English or Japanese?」 男がまた中国語か何かで答える。彼女は言葉が分からずに、ため息をつく。オレも多少の中国語なら分かるが、訛りが強く通訳までは無理そうだ。と、石神が『私が通訳しましょう』と男に聞くが、なかなか口を割らないようだ。 様子を見ていた彼女が『ふーん……』と言って何かを考える素振りを見せた。それからヒールの先で男の身体を“トントン”と軽く蹴り、自分に注意を向けさせた。股関を踏む振りをして、ニヤリと笑う。「石神さん、訳して伝えてくれませんか? 『早く言わないと、貴方の大事なタマが潰れるわよ? ……きっと死ぬ程痛いでしょうねぇ』って……。うふふ……」 男が雰囲気から、察して青ざめる。驚きながらも、石神が伝える。 青くなるも、男はまだ口を割らない。.
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