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『それは分かってますけど……』と心配から不満を漏らすみんなに、堪り兼ねたように神津が言い掛ける。「やっぱり、俺も会場に──」 彼女がすかさずそれを遮る。「ダメッ! ダメだ。お前はお嬢から離れるな! 良いか? ……たとえ、会場に何があったとしても、だ。忘れんなよ? 絶対、お嬢から離れるな。なあ? 亮治、てめーの惚れた奴守らねーで、よそ、守ってどうすんだよ。おめーは何よりも先ず、惚れた奴と自分を守れ」 強い視線で真っ直ぐヤツを見て、反論を許さない口調でピシャリと言い放つ。神津がどうして良いか分からない苦し気な顔で黙る。そんな神津に彼女が一転してふわりと笑う。そして、軽い口調でオレにふる。「ね? 昴ぅ。そうだよねー? 惚れたヤツはちゃんと守るもんだよねぇー」「ああ。男が好きな女を、守るのは当たり前だ。こいつはオレが、守り抜く。……お前にも守るべき女がいるだろ?」「フフフーン♪ 聞いたかー? やっぱうちのダーリンってサイコー♪ 亮治、お前も見習って良いぞぉー」 彼女がニッと自慢気に神津に言う。「あのねー? 僕にはダーリンも、お父さんも、小野瀬さんも……めっちゃ強い男達が、ついてんだよ。それにぃ僕は、強いんだぞ。お前だって、僕の腕見込んで来たんだろう? 信用しろよ。心配いらないぞ。大丈夫だよ!」 神津とそして、心配するみんなに向けて自信たっぷりに言い切る彼女。 それから、ちょっと可愛く小首を傾げくねくね甘え気味に、オレに言う。「……そんでぇ、ダーリンはぁ、僕が守ってあげるぅー。もう、ドレスだって、ヒールだって大丈夫だからねっ! もしもぉー、おパンツが丸見えになっても守ってあげるよー。うふふ……」 彼女に乗ってオレも、いつもの口調で返す。「パンツ丸見えって……お前……またか?」「んー? だってぇーおパンツ見えたってぇ、ケガもしないし死なないもんねー。悪い奴全部捕まえて、みんなで無事に帰るんだもん。ねー? 室長?」 明るく冗談っぽく言う彼女に室長もいつもの調子で乗る。室長も、きっと彼女の気持ちが分かってる。「そうよー、犯人逮捕してマルタイも私達も、みんな無事に帰って来るの。……でもチビ助、なるべく、おパンツは丸見えにならないようにしてちょうだいねぇ」「ふふ……。はぁーい。なるべく、気を付けまーす」 そんな彼女に室長と二人、額を押さえハモる。「……心配」 そんなオレ達に彼女は、更にノリノリで、続ける。「大丈夫だって……ノーパンじゃヤバいけど、ちゃんとおパンツはいてるんだしさー」 オレ達は、二人でため息をつき、更に乗る。「……はぁ。アンタって子は」「……はぁ。これだからなぁ」 室長と二人頭を振り叱るようにハモる。「このじゃじゃ馬娘!」 「うへー怒られたー!」 おどける彼女に如月も乗って来た。「小野瀬さーん! 場所、変わって下さーい!」「え? それはやだなー。おチビちゃんと一緒のが俺も良いからね。お断り」.
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