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俺はみんなに発破を掛けるべく切り出す。「……さてと、いよいよパーティーは明日の夜か。戮がどこで仕掛けて来るか……」「どうあっても、チビを守りきって犯人も逮捕したりましょうね」 思った通り藤守がやる気を見せる。明智が続く。「ああ、もうチビにケガはさせたくないからな」「ですね。がんばりましょう」 正義感の強い如月がみんなに向かって言うと、小笠原が大事な事を付け足す。「尚且つ、一柳さんも俺達も無事じゃないと、チビ、悲しむ」 それを受け、俺はみんなに締めの一言を放つ。「そうよ、必ず全員無事で、戮を逮捕するわよ。みんな、気合い入れて掛かるわよ」『はい!』とメンバーの力強い返事が返り、皆が気合いが入った顔になった。(いよいよ、明日だ。戮なんて俺達が逮捕してやる。絶対にみんなで無事帰ってやる!) 俺も、もう一度自分に気合いを入れ心に固く誓った。 ● ○ ● ○ そして、パーティー当日がやって来た。オレ達は、最終確認中だ。室長が手筈を確認して行く。「別所のワゴン車の中にマルタイと神津がいる。そちらは小笠原、如月、藤守、明智が配置。会場には私と小野瀬、昴、真山。接触して来た人物は、モニターを見ながらマルタイが特殊インカムを通じて対処法を真山に知らせてくれるから対処して。真山、そのイヤリングは特殊に細工したインカムだから。忘れずに着けるのよ? ……もし真山がバレた時には、マルタイは即時移動。車両は桂木さんが手配してくれた特殊車両で、防弾なってるからちょっとやそっとの攻撃なら大丈夫だけど。でも移動の際は、追尾されてないか確認を忘れない事」「はい、了解です!」 皆がそれに答える。室長が『他に何かある?』そうみんなを見回すと、藤守が手を上げる。「あの、やっぱり会場が三人てぇ少なくないですか? チビ、守らなあかんのに……」「三人じゃない。僕もいる。会場は四人。それに、守るべきマルタイは僕じゃないよ。お嬢なんだよ」「だけど、君、ドレスにハイヒールじゃ、いつものようには行かないんじゃないの?」「大丈夫。その為に今日はここに、武器も持ってるよ」 なまえは、太ももに折り畳み式の特殊警棒を仕込んでる。 悪戯っぽく小悪魔のように彼女が言う。「ふふ、見たい?」「い、いや、良い」 小笠原が赤くなり視線を逸らす。如月がため息をつく。「チビは余裕だなー。俺は心配だよー。ドレスじゃ防弾ベストもつけられないじゃないか」「相手はプロだぞ? 何人来るかも掴めてない」 明智さんが渋い顔をして心配する。そんなメンバーに室長が『アンタ達の気持ちは分かるわ。でも』と切り出す。「こっちの人数は限られてるの。それに、チビ助の言う通りよ。マルタイの安全が第一なの」
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