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「あはは……またパクパクして、金魚みてーだ。そんなエロい巨乳が、目の前にあったら触るのが礼儀だろ? それに、極上彼氏に仕込んでもらってんならこんくらい慣れてる、だろ?」 からかうようにニヤリとする神津に彼女が怒る。「くーぅ! 神津! てぇめーこの前の仕返しかっ! このぉアホ野郎ーっ! あっ、昴!」──ガッツ! ── 猛烈に腹が立ったオレは、神津を思い切りぶん殴った。「ふざけんなっ! 昔の男だか、なんだか知らねーがな。てめーには、もうなまえに触れる資格はねーんだよっ!」「痛つー、いいパンチするじゃねーか。なるほどな……極上彼氏か。確かに、こりゃー外見だけじゃなさそうだな」 神津は口を拭いながら、どこか人を食ったように言う。そんなヤツにますます苛々して、睨み付けた。ヤツは『フン』と鼻先で一つ笑い、言った。「だがよ。兄さん……たかが、女に触れるのに資格がいるのかよ?」「た、たかが……?」 オレに向けて放たれた言葉に、ショックを受けたように彼女が呟く。そして、信じられないという風に続けた。「お前、未だにそんな事言ってんのかよ……」 すると、いつものへらへらした神津からは、想像出来ないような冷めた目付きと口調で彼女に返す。「あ? 女は信用出来ねーって、俺お前に言わなかったか?」「……聞いた。聞いたけど、あれから何年も経ってるし……それに、お前、お嬢は?」「あ? あいつが何だ?」「な、何って! ……お前、お嬢に惚れてんだろ? だから守りたいんだろ? そう思ったから俺だって……」「ああ? そんな事、俺言ったか? そんなんじゃねーよ」「嘘、だろ……だってお嬢はお前の事……」「フッ、あいつも、あいつに合う男が見つかるよ……お前がこいつを、見つけたみたいにな。……俺には無理だ」「っ……。勝手な事をっ!」 彼女が思わず叫ぶ。それから、俯き堪えるように両拳をぎゅっと握る。一旦まぶたを閉じて、一呼吸置いた。それから、ぐっと斜に顔を上げて、皮肉気に口角を上げた表情で斜め下から“キッ”ヤツと視線を合わせ言う。「……合うヤツが見つかるって? フン、お前が言うなよ。そうなるまでどんだけ辛いか。おめー、分かんのかよ? 悲しくて……ツラくてさ。心が真っ黒に塗りつぶされんだよっ!」 怒りを込めてヤツにぶつける。そして、口調を抑えてまた話し掛けた。「なあ……亮治、ガキん時傷付けられたからって、いつまでも周りにあたってんじゃねーよ。傷抱えて生きてんのは、おめーだけじゃねぇーんだっ! ……足掻き過ぎると、ダッセーよ」 近寄り胸ぐらを掴み、神津の顔を引き寄せる。ヤツから目を逸らさずグッとより見据える。
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