ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
それから数日後、神津を捜査室に呼びミーティングを行う。「揃ったわね。……さてと、真山はマルタイに変装出来るか、試してみて。昴は、そのサポート。他の者は警護計画について練りましょう」 室長の指示に『了解です』と返事を返し皆、行動し始める。 ● ○ ● ○ 彼女の着替えとヘアメイクを手伝い支度を終える。「こんな感じか。ハイヒール、大丈夫か?」「これ十センチ? 怖い……。ちょっと慣れる必要がある」「そうか、とりあえず転ばないようにな」「ん、そうだ。あれからさ、お嬢と電話で話したの。お嬢って、いい子だったよ。んで、ちょいちょい時間見つけては電話して結構沢山話したから、お嬢の話し方の特徴は覚えたよ。似てると思う。自信ある」「おーそうか、後で聞かせてもらうな。じゃ、行くか」 彼女をエスコートしながらお着替えコーナーから出ると、室長が気付き声が掛かる。「準備出来たの?」 二人で頷き返事を返すと、彼女を見ながらみんなが『マルタイに見えるね』と口々に言う。 彼女はマルタイを真似て、優雅な仕草で口を開く。「皆さん、ごきげんよう。この度は、お世話になります。どうぞよろしく」 神津が目を丸くして驚く。「うわ、スゲーな。声まで似てる……」「声真似は、チビの十八番だよー。知らなかったの? アンタ意外にチビを知らないよねー」 そう言う如月にちょっとたじたじしながら、神津が彼女に助けを求める。「いやー、あの頃はそんなのしてなかったよな?」 すると、彼女はニッと笑い神津を真似て答えた。「ああ、そうだな。あの頃はやんなかったかも知れねーなー」「うわ! 今度、俺かっ! うへー! 似てる! そんな才能あったのか。お前、スゲーな」 感心する神津に彼女が、またマルタイを真似る。「あら、うふふ……。ありがとう」「これなら気付かれませんよねー」 如月がどこか自慢気に言う。「そうやな。チビとちゃうみたいや」「うん、本当に彼女じゃないみたいだ。マルタイがいる気がして来る」 藤守と小笠原が『すごい』と話しを続けてる傍らで、小野瀬さんがボロリと漏らすように言う。「……あの薬すごいな」「本当にね。最初に見た、あの朝はびっくりしたわよ」 室長が思い出すみたいに言う。その横で明智さんが腕を組み、眉をしかめる。「やっぱりそのドレス、露出し過ぎじゃないか? チビは嫁入り前なんだぞ。そんなに肌を出して……。これがうちのくるみなら、俺は卒倒する」「確かに、目のやり場に困るちゅうか……刺激的過ぎですわ」 藤守が赤くなる。黙って彼女を眺めていた神津がスッと動き、いきなり彼女の胸をわしづかんで“むにゅむにゅ”“モミモミ”と揉み始めた。「へぇー触り心地まで良いんだな」 オレもみんなもギョッとする。彼女は『ひっ!』と短く声を上げ『な、な、な……』と驚き過ぎて上手く喋れずに、口をパクパクさせた。 それを見て神津が笑う。
このサイトの読者登録を行います。 読者登録すると、このユーザーの更新履歴に新しい投稿があったとき、登録したアドレスにメールで通知が送られます。