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「……ガービン……!」「それに、何が一番憐れかって俺の今の男……昴はさー噂だけじゃなく、マジで外も中身も余すとこなくピカイチなんだよねぇ。どっかの逃げ足の速い、こまし野郎と違ってさー」 そう言うと、神津に近付く。顔の目の前でわざと妖艶に唇を動かし、とびきり色っぽく言った。「ご・く・じょ・う、なの。んふふ……意味、分かるよねぇ? ……最上級のイイ男を、前にしながらずーっとそんな事口にしててぇ。フフ……知らないから仕方ないけどぉ。でもぉ……とーっても、憐れでぇ可哀想だからぁ忠告してあ・げ・るぅ。昔の事、下手に言わない方が身・の・た・め、よ。うふふっ……」 セクシーな唇の動きに、神津を含めた野郎共の目が釘付けになる。彼女はワンテンポ間を置いて、そこでガラリと口調を変えて冷ややかな瞳でクールに言い放した。「……んなのもう、俺に関係ねーし、どーでも良んだけど。でもヘンな噂は、面倒だしヤだ。……迷惑だろ? 俺が。ま、情報操作なんか簡単だけど? 面倒くせー。だから言うなよな? ……もし、んなの広めたら」 そこで言葉を切る彼女に神津が、ゴクリと唾を飲む。そんな神津に、ニーッと悪魔のように微笑むと静かに、しかしはっきりと聞き取れる声でこう言った。「……覚悟しろよ? もっとインパクトがあって悲惨な噂流して、それ上塗りしてやっからなー。あ、そん時きゃーサービスでついでに、そのデカ乳のお嬢の耳にも上塗り情報、届けてやんよ」「くぅー! 言うじゃねーか。つーか、お前怖いよ! ブラック! 悪魔みたいだよ?!」「あっそう、そりゃー悪うござんした。俺りゃー、自己チューのアホなこまし野郎にまで天使でいられる程、人間出来て無いんでねぇ」「天使か……ふぅー、変われば変わるもんだな。昔は本当に、天使みたいに可愛かったよなあー。お前。それが、今はブラックで悪魔だ。……オレ師匠なのに、傷付くなあ……あんまりだ。ヒドイぞ! この薄情者」「ああ? 寝ぼけてんのか?! じじぃ。俺をブラックにさせてんの、おめーだろが! 傷ねぇ……フン。先にグッサリと傷付けたの、おめーじゃんよ。忘れたとは言わさねーぞ。アンタ、こんくれーの復讐されても文句言える立場じゃねーだろ? やられたらやり返す……倍返しだっ!」「……うっ!」「それに! 元々、おめーが愛情の欠片もねーお粗末なお仕事してっから、そんな噂立てられんじゃねーかよ? 俺のせーじゃねーし! つーか、派手に遊び過ぎなんだよ。バーカ!」「ぐっ……」「だいたいなーお前がヘンなあだ名で呼ばれから、一時期俺まで[ソチンの弟子]って言われたんたぞ! ま、言ったヤツみーんな沈めたけどな。おかげで、いつの間にか通り名も【夜叉】に変わってたよ。お前も、不名誉で納得行かねーなら、自分で塗り替えろ! 俺りゃ、そんな所まで面倒はみねーよ」 フン、と彼女がそっぽを向いた。.
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