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「んなの、嘘言ってどーすんだよ。俺もさ、そのあだ名はさすがに可哀想と思ってな。武士の情けでみんなに口止めしたんだよ? 特に、本人の前じゃ言うなってさ……」「けど、お前急にバックレやがったからな『ヤツが消えたのは、ソチンが有名になってんのに、気が付いたかららしい』とか『ソチンを気に病んでのヤサ(家宅)替えらしい』ってな。お前が派手に遊んでた分、有名になってな。ここいらじゃまだ話、残ってんだよ」「…………」「プロ相手にケチってるから、余計ネタにされたんじゃねぇ? ま、手当たり次第やってたお前の、自業自得だけどなー。お可哀想に。御愁傷様ー。そう言う事だから、ここいらではお前のそのイケメン顔も通用しねーよ。諦めな」 黙り込む神津にしれっと言ってのけ、付け足すように更に続けた。「あーそうだ。お前、俺と寝たとか外で言うなよな。お前と違って俺さ、国枝情報によれば『あの夜叉の真山さんの彼氏は、外見も中身も格好良くて滅茶苦茶イイ男。そんなイイ男を彼氏にするとは、さすがだ』って結構、みんなから憧れられてるんだって」 彼女が、嬉しそうにちょっと自慢気に『へへへっ……』と笑ってから神津に言う。「なのによぉ『真山さんがあのMr.ソチンさんとぉ?! マジー?』なんて今更大昔の事ネタに笑われんのやだ」「笑われ……やだ、ってお前、初めての男につれねーな」「あのよー。お前、昨日からんな事言ってっけど……ぶっちゃけ忘れられない所か、お前とした時の記憶ほとんどねーんだけど? お前、俺が知らねーと思って手抜きした? ちなみに、その有名な[ソチンちゃん]の記憶すら、まるでねー。だからネタにすらならん」「……ガーン……! キツー! ショック!」「あ? ショックねぇー。そうだよなー。ま、そん時は覚えてたのかも知れないけど、その後であんなに強烈な仕打ちされちゃそっちのがインパクト強くて、それこそショックでみんなぶっ飛んじまったのかもねぇ」「ドキッ……うっ、やっぱ俺のせいだよな……返す言葉もありません」「普通なら記憶に残りそうな貴重な一夜になるはずなのになー。マジ勿体ねー事したな。若気の至りとは、まさにこういう事を言うんだな……」「えー! そ、そんな言っちゃう?」 神津が言うと、彼女は低く怖い声で『事実だから、言っちゃうよ』と言い放し続けた。「……お前さ[ソチンちゃん]が手術とかでどーにかなる方法があるんかは、俺には分かんねーけど。せめてさケンカだけじゃなく、そっちのテクも磨いた方がいんじゃない? 下手にワイルド系なイケメンなだけに、あだになってるよね。なんつーか、より憐れを誘うみたいな? せっかく、イケメンなのにねー。嗚呼、可哀想に」.
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