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「ちょっと、室長。なまえにヘンな質問しないで下さいよ! それから、てめーらも思い出すんじゃねー。消せ、今すぐ消せっ! なまえはオレのだっ!」 オレが、今一度文句を言うとみんなが『そんな事言ってもなー』と口々に言う。 そんな中、黙っていた神津が彼女の肩をトントンと指で叩き、少し言い難そうに話し掛ける。「あ、あのさ……なまえ、お前さ……」「あ? 何?」 言い淀み、迷う素振りの神津にオレ達は茶を飲んだりしながら[待ち]に入る。相手が口を割るまで待つ事は、オレ達刑事にはよくある事だ。 遠慮がちにヤツが切り出す。「もしかして……お前、みなさんとやっちゃってんの? お前、アレか? 俺に棄てられたショックであの後……奔放になっちゃったとか?」 まさかの、とんでもねー発言に彼女もオレ達も一斉に『ブッー!!』とお茶を吹き出した。あまりのアホ発言に、呆気に取られ言葉が出ない彼女。彼女の変わりに、すかさず男達が『んなワケあるかっ!』と突っ込んだ。続き、気をとり直した彼女が怒る。「お、お前は いきなり……何を言い出すんだよっ!」「アンタ、その発想はアホ過ぎやで」「お前、どっかで脳ミソ補充してもらえ! なまえがんなことするかよ。ったく、バカかっ! どういう発想してんだ!」「神津さん! チビは、そんな子じゃないぞ」「アンタ、この間から彼女を、バカにし過ぎじゃないの? 昔の知り合いならどういう子か分かるでしょ?」「そうだ! ひどい事言うなー!」 彼女から始まり、藤守、オレ、明智さん、小笠原、如月と不快感を顕に怒る。小野瀬さんと室長が打ち合わせたように息ぴったりに、はぁー…と呆れたため息を吐きながら頭を横に振り、ヤツを下からジロッと睨む。「君は冗談が、好きなのかな? でも、その冗談はセンス良くないよ。それとも神津くんはおチビちゃんが、そういう子だと思ってたって事なのかな。だとしたら、君、人を見る目がないねぇ」「全く……チビ助が、どんな女かも分からねえとは……呆れた大バカ野郎だ」 みんなが口々に怒る中、室長が神津に心底うんざりし、見下すように冷ややかに言った。「……ある事件でチビ助が犯人グループに拉致られて、俺達で救出に行った事があってその時、不可抗力で下着姿を見てしまっただけだ」「なるほど……だよな。俺も、そんなに発展的になるはずはねーと思ったんだけどな。いやー、すまん、すまん。しかし、アレだねぇ。お前、愛されてるよねぇ。良かった、良かった」 まるでおちょくるような、軽い口振りの神津。「良かった、良かった……じゃねー! このエロじじぃ! お前の頭には、それしかねーのか!」 彼女は怒るが、神津はどこ吹く風。平然と言う。「ああ? お前、男がやる気無くなったら、おしまいだろう。オレは生涯現役を目指すの」「何が現役だ。このアホ男。……あ! アレだろ? お前の方こそ、欲求不満だろ? 多分、こっち来てナンパ失敗しまくり、……だろうが?」 彼女が、ニッと人の悪い顔で口角を上げる。.
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