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● ○ ● ○ 翌日、捜査室に神津が来た。ヤツも交えてミーティングを始める。彼女が*マルタイの宮代夏樺の替え玉になるとしても、マルタイの情報を知らなくてはならない。この場合、先ず容姿。という事で神津に、写真と動画を持って来させた。「う、わっ! デカ!」 思わず漏らす。狙ったワケじゃないのに、みんなの声が揃った。所謂、巨乳というやつだ。(これは、また気にしそうだな……) 彼女は、巨乳とセクシー、その二つに対して強いコンプレックスを持っている。オレに言わせれば、彼女は巨乳じゃないが、決して貧乳ではない。むしろ、全身のサイズを考えれば、バランスの取れた丁度良いサイズだと思うんだが。「えー本当に、これで高校生ーぇ?」 彼女が妙な口調で聞くと神津が『ああ、十七だ』と答え、ますますヘンな口調で続ける彼女。「えー十七で、これー? 高校生でこれーぇ?」「真山……。可哀想に。チビ助、気を確かに持つのよ!」「おーい、おチビちゃん? 話し方がおかしくなってるよ」 室長と小野瀬さんが声を掛けるが、表情も口調も直らず、おかしなままで言う。「えーなぁにーぃ?」「ショックで棒読みになってる」 小笠原が、ちょっと心配そうに眺める。「チビー! うんうん、お前のショックな気持ちは、公兄も分かるぞー! 一緒に強く生きて行こう! なっ!」 同じく頭髪コンプレックスを持つ如月が、抱きしめそうな勢いで励ます。「チビ大丈夫だ、お前にはお前の良さがあるんだからな」 明智さんが彼女の肩をポンポンと叩き、慰める。「チビ、ショックやったんやろ? 分かるで。そやけどな、このお姉ちゃんがデカ過ぎるだけやて。大丈夫や。チビかて、充分ナイスバディやったで? なあ?」 藤守が変な事を、言い出す。そういえば、藤守はオレ達がやってる最中にトイレと間違えて部屋に入って来た事があるんだった。暗い中とはいえ、ヤツは彼女の裸を見てる。「確かに……。チビ、スタイル良かったよなー。ウェストがこう、キュッと細くて……胸も柔らかそうなのに、ぷるんってして……意外にあったなー。お尻も可愛い形してたしー」「ああ、確かに。アレは……なかなかのもんだった」 如月や明智さんまで、思い出すように言う。「そうだねぇ。おチビちゃんは、華奢な身体の割に案外とボリュームあって、色白で、あれはー……。綺麗だったよねぇ」「確かに。彼女、綺麗だった」「……ああ、だな。胸も、あれだけありゃ充分だろう」 小野瀬さんや、小笠原、室長までも思い出したように言う。みんなが、彼女の身体を思い浮かべているのかと、思うと堪らない。腹立たしい。「お前等、いい加減にしろ!」 ムッとして、みんなに言うオレ。 そんなオレをスルーして、室長が彼女に向かって言う。「チビ助、あのな、おっぱいなんて、大きくて形だけ良ければ良いってもんじゃねえんだよ。一番大事なのは、そこじゃねえ。分かるか?」「え……」 彼女が真っ赤になり、困った顔になる。*マルタイ:捜査や護衛の対象者.
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