昴:なまえー!
昴が来るのがチラリと見え、顔が見えないように後ろを向く。
(なまえ:やべ、顔ひでーんだった…そんなの見られたくない!)
なまえ:あ、す、昴、僕、報告してくるからさ、犯人よろしく…。
逃げるように立ち去るが途中、なまえの顔を見た連中がギョッとして言葉を無くす。
(なまえ:や、やっぱり、相当酷いみたい…ぜ、絶対見られたくない!なんか、顔、隠すもんないかな。)
走り出すなまえ。
昴:ま、待て!
なまえ:やだ!頼む!今は来んな!
昴:良いから!待て!
後ろから腕を掴まれる。が、尚も足を止めず、振り切り逃げようとする。
なまえ:わー!やだ!今すげー顔なんだよ!見んなよ!頼むよ!
昴:なまえっ!!!
昴の怒鳴り声にビクッとし足が止まってしまう。
咄嗟に顔を背けるが顎を掴まれ逃げようもない。顔を見た瞬間、昴から血の気が引く。
昴:ばかやろう!!弱った身体でこんなになるまで無茶しやがって!
思わず、抱きしめるが…
なまえ:いっ、てぇー!!痛いよ…昴……。
昴:あっ!悪りー…(慌てて手を放す)病院、行くぞ。
桂木:真山さん、この男達は…。まさか、真山さん1人で?ちょっとお話を伺え─
なまえ:あ、すみません、報告が遅れました。
振り向くなまえを見て驚き、絶句する桂木。
報告をしようとするのを遮り昴がお姫様抱っこをする。
なまえ:は?な、何すんだ?報告しないと。
昴:桂木さん、真山は負傷しているので病院に連れて行きます。報告は後程。よろしいですね?
桂木:…ああ、急いで連れて行った方が良い。
車に向かう途中、明智と藤守がかけて来る。
明智・藤守:!なっ…(言葉を無くす)
昴:明智さん、藤守さん、病院に行って来ます。後の事、お願いします。
明智・藤守:(青くなりながら)あ、…ああ…。
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