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「あ、それは私も思ってました。ところで翼さん、この部屋着、可愛いですね。フード付チュニックとキャミとショートパンツにレッグウォーマーとルームシューズにヘアバンド付きなんて良いですね。どこで見つけたんですか?」「これは、そこの**通り沿いに新しくお店が出来ててね、そこで。オープンセールだったの。これで……」 結菜の耳元でゴニョゴニョ……と小声で言った。多分値段だろう。「えー、安い! 生地も悪くないし、縫製もちゃんとしてる……翼さん、すごい。買い物上手ですね。私も買おうかな」「うふっ……お買い得でしょ。あら、見て。思った通りなまえちゃん、似合うわ。ヘアバンドもしてみましょ。あー可愛いー♪ なまえちゃん可愛いの似合うのに、男物のスーツばっかりで勿体ないわー。可愛い子はもっと可愛い格好しなきゃ!」「ふふ……翼さん可愛い女の子、好きなんですよね。旦那さんが海司と話してる時に言ってましたよ」「うん、好きよ。あっ! 別に変な意味はないわよ。見るのが好きっていうか、着せ替えさせたり構いたくなるのよねぇ」 確かに、ピンクとオフホワイトのふわモコの素材の部屋着は童顔の彼女によく似合った。しかもさっきから、うとうとして来た彼女はあどけなくて、よけいに可愛い。(これは気を付けねーと危険だな) そう思いつつ、室長達を呼んだ。 彼女はすやすやと気持ち良さそうに、オレの膝枕でしばらく眠った。 ● ○ ● ○ 暫くすると彼女は目を覚ました。朝起きた時と、同じように起きようと目を擦るものの、まだ目を閉じたままでオレに言う。「ふぁぁあ……昴ぅ、今何時? もう朝?」 完全に家だと思っているらしい。「あ? 目、覚めたか?」「んー……まだ覚めない……眠ぅい……」 寝惚けつつ、手を伸ばしオレを探す。いつものように横を探そうとする。『こっち』と彼女の手を取り頬に触れさせる。彼女は頬の手をオレの首に回し、自分の方にオレを引っ張る。──ちゅっ── オレにキスをして『おはよー昴……』と言ってようやく目を開け、目の前のオレを見ると『ふふ……』と笑った。 これが朝、家でならこの[おはようのキス]はよくある我が家、定番の光景だ。だが……。『あーあー! ちゅうしたー! 今、おはよーってちゅうした。いいなー。なまえちゃん俺にも──痛で』けたたましく、そらが騒ぎ桂木さんにゴツンとやられた。 家にいる気になっていた彼女は、そらの声にかなり驚き、オレの膝から落ちそうになってようやく目が覚めた。彼女のその驚き方があまりにもすごくて、みんな腹を抱えて笑い出した。 彼女は起き上がり真っ赤な顔をして、笑う皆を呆然と眺めていた。
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