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──ビシッ── 酔った彼女に手を焼いていると、彼女のでこを誰かがビシッっと叩いた。「はれー? おひょーしゃんらー。えへへ……」「何よ? おひょーしゃんって。それを言うなら[お父さん]でしょ。アンタ、何、襲ってんのよ。もーこの肉食のエロガキは。本当に質が悪いわねえ。こんな所で食わないの。うちで食いなさい」「ん?」「『ん?』じゃないわよ。アンタ、こんな所で昴を食う気?」「くう??」『あ? そう、食う気?』とライオンか何かが獲物でも食うみたいに、食うふりをして見せた。彼女は『ああー』と納得して首を縦にブンブン振るとオレを見て、ニっと笑い噛み付きそうな勢いで迫り騒ぐ。「しゅばるぅ、くうー!」──ビシッッ、ペンペン、ピシッ──「なぁに、この子は発情しちゃって。イヤねー」 言いながら、繰り返し彼女のでこを叩く。連続でペシペをあげるシやられ、目も開けられず『うぴゃー!』とヘンな声彼女。「『うぴゃー』じゃないわよ。チビ助! ダメよ! おあずけ! おあずけよ、もう」「ボス、チビは犬じゃないんですから……」 明智さんが言うが『いいの、躾はしないとねえ』と、どうやら完全に面白がっているようだ。 ふと、テーブルを見て室長が言う。「あら? 私の焼酎がないわねえ」「え? 焼酎、ですか?」 石神が聞く。「そうよ。マスターに出してもらった、とっておき。ここに置いたんだけど?」「なまえが一気飲みしたのは、穂積さんの焼酎か?」「え? 後藤、今アンタ、一気飲みって言った?」「ああ、水と間違えて……」「ああ゛ー?! ストレートで、あの量を一気したのか?」 驚きながら後藤に確認すると、室長は少し青くなり慌て始めた。「おい、チビ助、お前、大丈夫か? 具合悪くないか? なあ?」「どうした、穂積。急に焦り出して」 桂木さんが怪訝そうに声を掛けると、室長が焦って答える。「アレは度数が高い。おい、チビ助! 分かるか? アレ、四十度近くは確実にあるぞ。あんな量を一気に、飲むような酒じゃねえ!」「は? おい、おい、穂積。お前、何でそんな……マズいだろう。急性アルコール中毒になるんじゃないか?」「あ? 小野瀬、そんな事言うがな。匂いもあるし、普通は間違えねーだろうが?」「まあ、そうかも知れないけど……穂積、とりあえず水飲ませた方が良いんじゃないか?」「それもそうだが、とにかく先に状態を把握しないと。なまえさん?」 桂木さんが、彼女に声を掛ける。
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