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見れば彼女が、申し訳なさそうに翼さんに頭を下げた所だった。「翼ちゃん、僕のせいで明智さんまで捲き込んで……ごめんなさい」「チビ、お前のせいじゃないだろう」 そう明智さんがフォローすると翼さんは、まるで[任せて]とでも言うように明智さんに微かに頷くと、彼女に向かって言った。「うん? なまえちゃん、あのね……私は誠臣さんを信じてるの。それから、一緒に働いていた室長や捜査室のみんなの事、がんばり屋さんのなまえちゃんと、それと一緒には働いてないけどなまえちゃんを、いつも大事にしてる昴さんの事も、ね。信じてるのよ。大丈夫……みんななら、きっとうまく行くわ」「翼……」 明智さんが感動したように翼さんの名を呟く。翼さんは、ふっと微笑みを明智さんに返す。そして、ちょっと自慢気にこう言った。「それに私の誠臣さんが、仲間を見棄てる訳ないじゃない。自慢の夫よ? ふふっ……」 聞いてた如月が『あーノロケだー』とボヤき、小笠原が『ラブラブ』とボソッと言うと明智さんが赤くなり、藤守が『はぁー幸せやねぇ。ごちそうさん』と言った。翼さんが楽しそうに笑い、姉が妹にするみたいに彼女の頭をイイコイイコをした。皆、仲が良い。オレが来る前、翼さんがいた頃の捜査室は、こんな感じでやって来たんだろう事が想像出来る。 そこで翼さんがふと思い出したように、彼女の顔を見ながら言った。「……だけど、なまえちゃんってめんくいよねぇー」「あーだよねぇ。最初、びっくりしたよ?」 結菜が続くと、結菜の隣から海司が不服そうな声を出す。いけすかないヤツを結菜が褒めたのが、どうやら気に食わないらしい。「ああ? どこがだよあんな奴。最低じゃねーか」 その言葉に結菜が、ちょっと思い出すように考え言った。「まあね、中身はちょっとねー。でも外見だけは、すごかったよ?」 それを受けて、彼女が何故かフォローを入れる。「でも……アイツ、あれで本当はいい奴なんだ。いつもは気遣いとか出来たり、人の事をちゃんと見て何気なく動ける奴なんだよ? 他人の相談にのってアドバイスしてやったりもするし、面倒見も良いしさ……。今日チャラけたのは、きっと僕に悪いと思ってたからだと思うよ」(なんでフォローすんだ……。おもしろくねー) 翼さんが『ふぅーん』と聞きながら話を進めた。「そうなんだ? じゃあ、モテそうだねぇ。見た目も、大人ワイド系イケメンだったし……」
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