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「……はあぁ。またチビ助が、格好つけて無理し始めたわね。そういうのはダメよ! このおバカ!」 室長が、もの分かりの悪い駄々っ子を叱るように言い、オレも続く。「自分の事も大事にしろっていつも、いつも、教えてんだろうが。お前は、すぐ忘れるな? お前はオレのなの、だから許可なく危ねーのは、ダメって約束だった筈だろ? 約束は守れ」「でもっ! [仲間は見棄てない]それが僕のポリシーだもん! そうやって、生きて来たんだもん。譲れないっ! 僕は自分のして来た事、否定したくないんだっ!」「んなの、分かってるよ。だから助けるなとは、言ってねーだろ。一人で突っ走んなって言ってんだよ。また怒られてーの? オレとした大事な約束だろが。簡単に破ろうとするな。良いか? お前自身も大事なんだよ。少しは自覚してくれ」「本当よ。この子は。いい加減に、学習なさい!」「チビ、一人でなんて俺も、賛成出来ないな」 オレと室長で叱ってると明智さんも、反対する。「ホンマや、あかんよ」「ですよねー」「君、どれだけ俺達が心配すると思ってるの?」「俺達だって同じだよ。おチビちゃんを見棄てられない。おチビちゃんに、何かあったらみんな本当に悲しいんだよ?」 皆が口々にとめる。彼女は終いには『チビのおバカ!』と声を揃え怒られる事になった。「うっ、怒られた。でもぉ……危ないもん。みんなを捲き込むなんて、そんなのやだよ……」 ボソッと彼女が漏らす。間髪入れずに捜査室プラス小野瀬さんの、いつものみんなから『危ないのは一緒だろ!』と声を合わせて突っ込まれる。『うーっ』と首をすくめ小さくなる彼女に、オレは言う。「仲間をもっと信用して頼れって、それもいつも教えてるだろう?」『そう、そう』と絶妙なタイミングで、みんなが合いの手を入れてくれる。(こういう時は特に、オレ達のチームワークは最高だ。でなきゃ、この愛すべき[じゃじゃ馬]は守り切れねー所あるからな。……そういう意味で言ったら、このチームワークの良さは、獅子奮迅と突っ込んで行く危なっかしい彼女のおかげかも知れない) 泣き虫の彼女は『みんな……』と漏らし俯いた。今、泣かないように必死で堪えてる最中だろう。「……ん、そうでした。僕、また暴走してた。ごめんなさい」 ともかく、じゃじゃ馬にストップを掛ける事が出来て、みんなもオレもホッと小さく息をついた。彼女が顔を上げる。「だけど、昴やみんなに、なんかあったらさ……」 瞳が不安そうに揺れる。オレは彼女の頭を撫でながら優しく言った。「フッ……『一緒なら最強ー!』っていつも言ってたの、お前じゃないのか。あれ、嘘か?」「え? 嘘じゃないよ。僕達は、最強で最高なチームだと思ってるよ」 彼女が慌てて、かぶりをふる。
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