昼休み 捜査室
急いで飯を済まし、彼女と本屋へ行って来た。彼女はゼク*ィとかの雑誌が入った紙袋を大事そうに胸に抱えニコニコと上機嫌だ。
なまえ:今日は今までの~♪どんな時より素晴らしい~♪
ついにはゼク*ィのCMソングだった歌まで口ずさみ出した。オレもそうだが、やっぱり彼女も許しをもらえた事が嬉しいんだろう。
なまえ:ねぇ、ねぇ、まだ時間あるし、早速見よう?
二人で雑誌を見る。彼女がゼク*ィを、オレは他の結婚情報誌の和装婚特集を眺める。
昴:なあ、やっぱり着物も着ろよ。白無垢。ん?白無垢ってかぶり物、綿帽子と角隠しがあるって。格は同じだからお好みで、だってさ。ちなみに角隠しだと落ち着いた雰囲気で、綿帽子だと奥ゆかしく初々しい雰囲気になります、って。お前、どっちが良い?
なまえ:あ、こっちにも和装婚載ってた。何々──綿帽子は寒さ対策か。それと[挙式が済むまで、花嫁は新郎以外の人に顔を見られないように]との風習から使われるようになり、白い布から神聖化する意味や魔除け災難を避けるなど、さまざまな意味があります。
なまえ:角隠しの由来は諸説あり[角を隠して夫に従順に従う]という意味が込められている。その昔[女は嫉妬に狂うと角が生え鬼になる]という言い伝えがあり、鬼になるのを防ぐおまじない……ねぇ?
昴:ん?
なまえ:綿帽子が良いかと思ったけどぉ、角隠しの方が僕には良いかな?おまじない、いる?
昴:あ?浮気しないからおまじないはいらねー。オレも綿帽子が良いな。お前に、似合いそう。
なまえ:ん、お嫁さんって感じだし可愛いよね。
.