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室長はナース長に『そこの金髪、ちょっと来い』と廊下に連れて行かれて『目覚めたばかりの患者にストレスを与えてどうする』とまた怒られている声が聞こえた。「安定していますね。良かったですね。それと一柳さん。あ、旦那さんの方ね。貴方も、まだ肉体が飢餓状態から抜けてません。暫くは安静に。奥さんが心配ならお部屋をこちらに移しますから。では、また何かあったらコールをして下さい」 医師は診察を終えて戻って行った。ナース長の説教から戻った室長が言う。「同じ部屋ねえ。ちょっと昴、分かってると思うけどエッチはダメよ? いつもと違ってここ、警察病院なんだから。分かった?」「えっ、エッチー?」 如月、藤守、明智さんが一斉に言って赤くなった。「如月ー。エロい想像してんなよ」「えぇー? 一柳さん。何で俺だけなんです? 藤守さんだって、それから明智さんだって、あの顔は絶対想像しましたよ? 明智さんなんか、ああ見えてムッツリですからねー。俺より際どいエッチシーン想像したかも知れませんよー? チビのあーんな所やこーんな所を」「き、如月、何を言う! お、俺はだな……そ、そんなチ、チビのふしだらな──」「じゃあなーんでそんなに真っ赤になって焦ってるんですー? 明智さん」「うーっ。ぼ、僕! こんな所で……エッチなんて、しないもんねっ! みんなのスケベ!」「あーら、目覚めて直ぐにちゅっちゅしてた助平な夫婦はどこの誰かしら? 良い? アンタ達がやらかすと、多分私もまた、あの婦長に取っ捕まるんだからね! 止めときなさいよ?」「し、しないったらしないの! お父さんのスケベ! 変態ーぃ!」「あーアンタ。私を変態扱いしたわねえ。チビ助、治ったらお仕置き決定ね。記憶力は良いのよ、私。忘れないからね。楽しみにして早く戻ってらっしゃいよ。スペシャルなお仕置き、サービスしてあげるわ」 室長が言いながらズイッと顔を寄せニヤリとした。彼女はたじろぎ、オレは近さにヒヤヒヤした。「んんー? アンタ、もう寝なさい。具合が悪い時の顔になってるわ。疲れたのに我慢してたでしょう? バカね。この子は。私達はまた来るからそういう時は、遠慮しないのよ。ほら、お目めつぶってお子ちゃまはおねんねなさい」 そう言って布団を掛け直す室長。「えへっ……室長、お父さんじゃなくてお母さんみたい」 子供みたいな顔で彼女が笑うと、室長も『アンタはこーんなイイ男つかまえて失礼ねえ』と言いながらも頬をゆるめる。「って言うかー具合悪い時の顔って何ですー?」 如月が言うとみんなが注目した。「あらアンタ達気付いて無いの?」 みんなが頷く。「まさか昴も知らないとか無いわよね?」「そんなワケないでしょ。勿論、知ってますよ。気付いてるのはオレだけだと思ってたのに……」「何、ブツブツ言ってんのよ。私はこの娘の保護者ですからねえ。その位、把握してます。ま、アンタも相棒かつ旦那ですもんねえ。気付いて当ぜ、ん? ……ちょっと? 藤守、アンタも昴の前に相棒だったでしょう。気付かないなんてダメねえ。洞察力が足らないわよ」 藤守が後ろ頭に手をやりながら『すんません』と言うと横で如月が焦れる。
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