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「もー昴ってばぁ。『えっ?』て、やだなー。とぼけちゃってぇ。あれだよ、あーれ。ンフフ……。ほーらぁ最近さ、僕ぅ。夢中になるとぉ、つい背中に爪立てたりぃカプッて同じ所、肩のぉここ。噛んじゃうだろー? だからぁー君のぉ、背中やここにぃー痕がついちゃってたじゃない? ウフフ……やだなぁ。知ってるクセにぃ。言わせないでよ。もー。ンフフ……さっそく羞恥プレイなの? 昴にはかなわないなー。でもぉそんな君に、僕はメロメロだよ。ウフッ、また痕つけたくなっちゃうなぁ。ねぇ? でもさー何で無いのー? 僕達のぉ愛の、あ・か・し」 上目遣いになり、昴の肩に指をつけてクリクリとしながら、意味深に笑った。 藤守達が赤くなり、昴がひきつり気味に言った。「あ? ああ、あれか? あ、あれはー。じ、時間が経ったから消えたんだ。なまえは眠ってたから、分からないだろうけどオレ達が拉致られてからだって結構経ってるんだぞ? その……さ、最後にしたのだって、その前だろ。消えてもおかしくねーよ。さ、もう気が済んだろ? 寒いから着るぞ」 本当ならすげえエロい会話の後で、チビ助でなく昴が照れたように後ろを向き俯いてシャツを着る。「ふぅーん、そっかぁ。結構、経つんだ。僕、寝てたもんなー」 軽い口調とは裏腹に昴の背を見るチビ助の視線は、刺すように鋭く冷たかった。(今の目付き……俺の見間違い、じゃねえよな……だとすると、あれは昴を見る目つきじゃねえ。どういう事だ……?) チビ助は、その冷ややかな目を直ぐに戻し、昴が振り向く前に表情を和らげた。「ねぇ、ねぇ、昴ぅ。来て、来てぇ」「何だ。ずいぶん甘えん坊だなぁ」「良いじゃん、良いじゃん♪ ねぇ、昴ぅ。どこも何ともなーい?」 ベッドの横に来た昴の両手を持ち、ぶらぶらとさせ聞いた。「え? ああ、どこも何ともねーよ」 昴が答えるとチビ助は微笑んだ。「なら、良かったぁ」「ああ。心配してくれたのか、なまえ、ありがとう」 そう答える昴にチビ助は微笑んだまま、こう続けた。「これで安心して噛めるね」 昴を押さえニィーと歯を見せ、昴の反応を確認するようにワンテンポ間を取った。『え゛っ?』昴も藤守達も驚きの声を出した。昴は目を瞬いて、言われた事を把握出来ないような顔になった。 それを見たチビ助は、容赦無くがぶりと昴に噛み付いた。「ウギャーアァーッ!」 痛さに声を上げ、昴がチビ助を叩いた。 それでもまだ噛み付いたまま、離れようとしないチビ助を再び払うように、さっきより強く殴り飛び退いた。 目の前で起こる事に、みんな呆然としている。 俺も小野瀬も、チビ助が殴られた時に身体が動きそうになったが、小野瀬と二人、お互いを止めるように見合いぐっと堪えた。チビ助のしようとしている事を見極めようと俺達は静観した。 チビ助の口端に叩かれて切れた血か、噛み付いた昴の血か、どちらか分からねえが血がついた。
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