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「また、一人で暴走したな? なまえちゃん。ん?」「あ、うっ」 困って上目遣いでオレを見る彼女の反応を楽しみながら、ニヤリとして言った。「オレの気持ちを理解してねーみてーだな。なまえちゃんは。ダメだなーそんな事じゃ。罰として、今夜はおしおきな。なまえちゃんの身体に、たっぷり教えてやるから」「えー……ううっ……」「さー。タクシー捕まえて早く帰ろう。楽しみだなー」「……お手柔らかに──」「しません。忘れないようにしねーとなー。忘れん坊のなまえちゃんでも、忘れられない位、たーっぷり教えてやるからなー。……覚悟しとけよ」「ふへー。昴ーぅ。スゴいのは、かんにんしてー」 叫ぶ彼女を連れて帰って、宣言通りに散々可愛がった。 だって、あんなに可愛いヤキモチを見せられちゃ可愛がらずにはいられねーだろ。オレだけは、誰にも譲れない。僕のだと必死で言う彼女を、また思い出し嬉しくなる。 オレの傍らに凭れ、疲れて眠る彼女の髪を撫でながら、ここにはいない親友に呟いた。「可愛いの見られたし、凛子、やっぱりお前に感謝だな。言わねーけど、な。フッ……お前も、幸せな夜を過ごせよ」 ● ○ ● ○「ひっ、か、辛っ!」 彼女が口を押さえバタバタする。真っ赤になって、悶絶してる。「あ゛! ほ、ほら。なまえ、これ飲め」 涙目の彼女が、慌てて受け取りごくごく飲む。背を擦りながら、大丈夫かと声を掛ける。彼女の隣でタッパを持ち『あらー、まだ辛かったかー』と呑気に凛子が言った。「凛子! わざとだろ。お前の事だから、リアクションが可愛いとかって、わざとやってるだろ? いじめんな。何度も言うけど、なまえは辛いのは苦手なんだよっ!」「一柳あんた、人聞き悪いわよ。あたしはなまえちゃんに美味しいの食べさせたかったの。まだ加減が分かんないのよー。あたしだって、ちゃんと辛さ加減したのよ? まあ、なまえちゃんのリアクションは楽しみだけどぉ」「やっぱり楽しんでるじゃねーか。ったく! オレのなまえで遊ぶな。可哀想だろう。このバカ」「ひどーい、バカって言ったー。あなた、一柳にあなたから[そう言う事は、言っちゃダメだよ]って教えてやってよー。失礼な後輩は、叱ってやらなきゃー。あ、穂積先輩からも部下に、教育的指導して下さいよー」「凛子、今はそれよりもなまえちゃんだ。かなりツラそうだ。大丈夫? なまえちゃん。うちの凛子が、ごめんね」「昴、ミルクティー淹れて来た。冷ましてあるから、飲ませろ」 明智さんがカップをくれる。お礼を言って彼女に飲ませる。段々、凛子が焦り始める。「ごめん、ごめんね。本当にわざとじゃないのよ」「だ、大丈夫です。僕が極端に辛いの弱いだけ……」 彼女がまだ少し赤い顔で取り成すと、凛子がぎゅうと抱きしめる。「なまえちゃん……あなたってなんて優しいのっ」
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