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「何だ、にぎやかに盛り上がってるな。昴、久しぶりだな。結婚おめでとう」「あ、来た、来た。あなたここ座って」 凛子が横につめると先輩が隣に座り、室長はオレ達側の空いてる所に座った。「先輩と一緒だったんですか?」「ああ、この近所でばったりな。チビ助はどうかしたのか……?」「あ、そうだ。あたしもー」 凛子がなまえの真似をして先輩に抱き付く。先輩はちょっと驚きながらも抱き止め、笑いながら聞いた。「ははは……凛子、どうした? 急に」「今ね、あなたに会いたいと思ってたのよ。この二人見てたら、ラブラブ何だもの」「そうか、昴の所は新婚さんだからな」 先輩が言うと室長が、なまえを見て首を傾げた。「でも、人前で珍しいな。チビ助、いつもは『恥ずかしいー』とか言うのに」 言われた彼女が、思い出したように慌てて離れあわあわしながら『すみません、お見苦しい所をお見せしました』と先輩に頭を下げた。先輩は『いや……』と穏やかに笑った。「凛子ー、お前がなまえをからかうからだろう。ったくー」「あ? うちのが、またやったか?」「そうです。先輩、ちょっと凛子を甘やかし過ぎですよ」「すまん、すまん。うちのは、ちょっといたずらっ子でな」 先輩がちょっと笑いながら言うと室長も笑い出した。「あはは。昴、お前と一緒だなあ。お前もチビ助にべた甘じゃねえか」「あ、穂積先輩、やっぱりそうなの? さっき一柳ったら、滅茶苦茶デレッとしちゃってさーふふ。見物だったわー。あなたにも見せてあげたかったなー」「クールな昴がか? へぇー、それは見たかったな」「でしょー」「でしょー、じゃねーよ。このバカ女。お前と違ってなまえは繊細なの」「おいおい、昴。うちの奥さんにバカ女はひどいな。でも凛子、君も後輩をからかわないよーに」「はーい。ねぇあなた。あたしの言った通りだったでしょう?」「ああ、君の言う通りだな。あ、すいません。自己紹介もまだでした。桐原宏明です。よろしく」「あっ、じ、自分は真山なまえであります。か、階級は巡査部長で穂積室長の元お世話になっております」 今にも敬礼でもしそうな緊張した自己紹介にオレと室長がほぼ同時に吹き出した。彼女はキョロキョロと笑うオレ達を見て真っ赤になって俯いた。「お前、緊張し過ぎ。それに、もう真山なまえじゃないだろ。一柳なまえだよ。フッ」 笑いながら、赤くなってる彼女の頭を撫でた。「先輩はな、松永さんや桂木さんに会う前の、まだオレがあんこの時の直属の上司だったんだ。仕事の仕方やなんか色々教わった。オレが尊敬する人の内の一人……何を間違えたか凛子みたいないたずら好きのじゃじゃ馬、嫁にしちまった──」
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