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如月がニヤリとしてオレを見る。「ねぇ、ねぇ、一柳さん。でも今、少し無理しませんでしたかー? だって、チビが室長みたいな格好して室長みたいになっても大丈夫なんですか? 本当の所は、どうなんですかー?」「何だよ。如月。無理なんかしてねーよ。どんな格好だろうが、きっとなまえは一生懸命やるに違いねーからな。惚れた女が頑張ってるなら応援してやるのは、男なら当然じゃねーか」「……ありがと。昴、格好良い……」 彼女の呟くような声が聞こえ目をやると、頬を染めてうっとりとオレを見る彼女と視線が合った。ちょっと照れた。「あーあ、バカップル夫婦がまたやってる。如月、アンタが変にふるからよ」「しゃーないですって。うちのエンジェルちゃんはダーリン好き好き、大好きちゃんなんやから」「まあ、夫婦仲が悪いよりは良いけどな。これが逆に仲が悪くて冷戦でもされててみろ。きっとたまらないぞ」「明智くんの言う通りかもね。おチビちゃんと昴くんが冷戦になったら、もの凄い事になりそうだ」「血の雨が降りそう」 小野瀬さんと小笠原の言葉に、彼女が不服そうに口を尖らす。「ちょっとぉ、失礼な。小笠原さんまでぇ。冷戦も血の雨もないから! 僕達はずっと仲良しなの。もし喧嘩してもそんなになる前にちゃーんと、仲直りするんだもん。ね?」 彼女のくりくりした瞳がオレを見上げ、同意を求める。「ああ、喧嘩してもちゃーんと仲直りするもんな。もしなまえがふくれてても、オレが仲直りのキスしてやるよ。それでまたラブラブだ。な? ハニー」「昴ってば。みんなの前で、キスとか、ハニーとか、言っちゃダメじゃん。恥ずかしい……」 彼女が赤くなってモジモジした。 藤守が口を開く。「ほんま、ラブラブやねー。あーもうたまらんわ。俺も彼女が欲しいわ。寒い冬は特に独り身がツラいわー。昴、誰か可愛くて優しい子ぉ、居らへん? 紹介してなー」「あ? 可愛くて優しい子? 居るぞ。居るけど──」 そう言った途端に彼女が『えーっ!』と声を上げ、ぷぅーっと風船みたいに膨れた。ほっぺたをつつき笑う。「とびきり可愛くて優しい子は、ここに一人いるぞ。でもな、この子はオレのもんだから紹介は出来ねーし、ぜってーやらねーよ。他は知らねー。悪いな。頑張って自分で見付けろ」「あー! ノロケじゃないですかー」 如月達が騒ぎ、小野瀬さんと明智さんが笑う。室長がため息交じりにボヤいた。「全く、このバカップル」「幸せそうだからまだ良いんじゃない? あれで泣いてたら許せないでしょ」「あら、当たり前じゃないの小笠原。うちの子嫁にもらっといて泣かすなんて。ただじゃ済まさないわよ」「それは穂積の言う通りだねぇ。ま、昴くんも分かってるんじゃない?」「ご心配には及びませんよ」 オレが答えると如月が『ですよねー。チビバカですからねー』と言った。「うらやましいんだろ? 如月」 からかい気味に返す。そこからまた会話が広がる。そんな風に仲間達との会話も楽しみながら、今日も昼を済ませた。
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