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「そうねえ。あの子は、なかなかのもんだったわねえ。性格もサッパリして、ガッツもあって……そう考えると、チビ助も凛子もタイプが一緒ね」「え? マジ?」 室長の言葉に目を輝かせて聞き返し、頷く室長を見て『やったー!』と喜ぶ彼女。「何だ。なまえは、凛子に似てると嬉しいのか?」「うん、だって室長達が言う程仕事も出来て、性格もサッパリしてるんでしょ? 見た目通りに格好良いじゃん。海外研修か。はぁー。すっげー人だなー」「ははは……チビかて優秀やないか。性格もええし、見た目も格好ええし、可愛いやん」「だな。桐原さんに負けてない。俺達の自慢の後輩だ」 藤守と明智さんが褒めると彼女は『えへへ』と照れながら『ありがとう』とぽそっと言った。赤くなって、はにかむ顔が可愛い。「あら、そんなの、当たり前じゃないよ。チビ助は、この私の娘なんだから」「うわ、穂積。何かお前、滅茶苦茶鼻高々だねぇ。おチビちゃん、良いかい? 桐原さんに似るなら良いけど、間違ってもこの桜田門の悪魔に似ないようにね?」「あ? 何だ、小野瀬。失礼な。俺に似たら優秀って事だろうが。それにこいつは俺みたいな出来る上司目指すんだよ。前にこいつがそう言ってたんだ。な? チビ助」『うんっ』と頷く彼女に室長が『ほら見ろ』と嬉しそうな顔になる。それを聞いて如月と藤守が悲鳴を上げる。「えーっ! それってチビが室長みたくなるって事ぉー!?」「あかん、あかんよ。うちのオアシスのエンジェルちゃんが、桜田門の悪魔二号になるやなんてー! やめてぇー」「俺も反対! 君、落ち着いて。そんなのになったらダメだよ。君、女の子なんだしさ」「小笠原の言う通りだ。ボスの真似はやめとけ。また、男の子っぽくなったら困るだろう」「ね? おチビちゃん、みんな思う事は一緒だろう? 早まらない方が良いよ。昴くん。君、止めないの? 君だって穂積二号になったら困るよねぇ?」 小野瀬さんの言葉に箸をくわえたまま、彼女がじっとオレを見る。ちょっと心配そうな顔だ。 クスッと笑い彼女の頭を撫でながら言う。「良いよ。室長の真似っこだろうが、凛子の真似だろうが、お前オリジナルのやり方だろうが、お前の思った通りにやってみな。オレはどんなお前でも、サポートしてやるよ」 彼女の顔がぱぁーっと晴れやかになり、嬉し気な笑顔が浮かんだ。 小野瀬さんが、ヒューとからかうように口笛を吹く。「うわぁー。負けたー」「如月、負けたって何?」 叫ぶ如月に、小笠原が冷静に突っ込む。「いやー何ていうか、男としてのあり方っていうかー。ねぇ、藤守さん」「ああ、今のはかっこ良かったわー」
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