ドキドキ?女装任務の段
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校庭では、自然と組ごとに生徒が集まっていた。
い組の集団に近づくと、既に四年と六年は揃っているようだ。
「来たか」
「お待たせしました。俺達が最後ですか?」
「安心しろ、そこまで差はない」
「ならよかった」
「い組は優秀なのだ。それは女装でも同じ!」
そう大声を上げる文次郎は……なんとも個性的な恰好であった。
(何故なんだ……元の顔立ちは決して悪くないのに)
思わず固まる早雲。
ろ組の集まりから顔を出した八左ヱ門が、そっと話しかける。
「潮江先輩、よくアレで自信満々に言えるよな」
「八左ヱ門、美的センスというのは人それぞれだ」
「早雲……」
「俺がそう思わないだけで、文子さんを絶世の美女と感じる人もいる。きっと……」
(流石の早雲でもあれには、コメントしづらいよな)
こうして、何故か自信満々の文次郎を除けば、い組の女装は見事だった。
「早子さんは美人だ。しかし! 華やかさという点では私に軍配があがりますね、フフフ」
早雲に近づいたのは派手な美女。
持ち前のルックスを活かし、やや化粧は濃いがそれが似合う派手な女性に扮した滝夜叉丸だ。
「ふぅん。じゃあ、僕とは姉妹ってことでいいですよね」
「喜八郎! 何故そうなる!」
「僕も早雲先輩も派手じゃないし」
「系統が違う姉妹もいるだろう!!」
滝夜叉丸に突っかかったのはもう一人の四年い組。
化粧っけは薄いが素材が光る喜八郎。
確かに、自然に見える化粧を採用している点では早雲と似ている。
「それを言うなら、俺が一番早雲とは姉妹に見えるぞ」
そんな中、黒髪をはためかせながら兵助が口を開いた。
「そっか。兵助と早雲は黒髪がお揃いだもんな」
「その理屈で行くと……滝と姉妹に見えるのは勘右衛門だな」
「早雲先輩……!」
早雲の両サイドから彼の腕に抱き着き、勝ち誇った笑みを浮かべる兵助と勘右衛門。
一番仲がいいのは俺たちである、と言わんばかりの態度だ。
悔しげな滝夜叉丸を見て、早雲は頬をかきながら喋る。
「滝は俺と姉妹の設定がいいのか? お前は華やかだから照れてしまうな。慣れるまで時間がかかりそうだ」
「それなら慣れるまでいつまでもご覧ください! この滝夜叉丸、女装もナンバーワン!!!」
早雲の言葉に気を良くした滝夜叉丸は、胸を張りウィンクを決めた。
そんな彼をぷいっと無視し、喜八郎はマイペースに続ける。
「はぁ。じゃあ、僕は三姉妹の末っ子で」
「いっそ四姉妹になるのはどうだ? お前たちは私の妹だ」
そして最後に加わるのは、惜しげもなく美しい髪を靡かせる美女。
完璧な化粧と締めくくりに魅惑的な笑みをこぼす、仙蔵である。
「長女の仙子さん。異論はありません」
「私もそう思う。美人姉妹だな」
両手に早雲、喜八郎を抱える仙蔵。
三人の周りには、滝夜叉丸と同じくらい花が浮かんでもおかしくない絵面だった。
「じゃあ、文次郎はどうしようか」
「……」
「潮江先輩はもう、孤高だな」
兵助の言葉が虚しく響く。
(……せめて、すね毛がなければ……)
早雲の心はこの一言でいっぱいだった。
「女性にしては奔放すぎる。あれさえなければ……文子さん…………」
「どうした早雲。お前も綺麗に化けているのだから堂々とせんか!」
「はい……」
早雲の気を知ってか知らずか、背を叩く文次郎。
二人並ぶと、余計に色々なものが目立ってしまう。
早雲は瞳を閉じ、嘆きを飲み込んだ。
「はは、流石の早雲でもかばえないか」
「立花先輩、面白がってますよね」
「あれはもう母親枠では?」
「確かに」
そうい組が盛り上がっていると、新たな勢力がやって来る。
い組の集団に近づくと、既に四年と六年は揃っているようだ。
「来たか」
「お待たせしました。俺達が最後ですか?」
「安心しろ、そこまで差はない」
「ならよかった」
「い組は優秀なのだ。それは女装でも同じ!」
そう大声を上げる文次郎は……なんとも個性的な恰好であった。
(何故なんだ……元の顔立ちは決して悪くないのに)
思わず固まる早雲。
ろ組の集まりから顔を出した八左ヱ門が、そっと話しかける。
「潮江先輩、よくアレで自信満々に言えるよな」
「八左ヱ門、美的センスというのは人それぞれだ」
「早雲……」
「俺がそう思わないだけで、文子さんを絶世の美女と感じる人もいる。きっと……」
(流石の早雲でもあれには、コメントしづらいよな)
こうして、何故か自信満々の文次郎を除けば、い組の女装は見事だった。
「早子さんは美人だ。しかし! 華やかさという点では私に軍配があがりますね、フフフ」
早雲に近づいたのは派手な美女。
持ち前のルックスを活かし、やや化粧は濃いがそれが似合う派手な女性に扮した滝夜叉丸だ。
「ふぅん。じゃあ、僕とは姉妹ってことでいいですよね」
「喜八郎! 何故そうなる!」
「僕も早雲先輩も派手じゃないし」
「系統が違う姉妹もいるだろう!!」
滝夜叉丸に突っかかったのはもう一人の四年い組。
化粧っけは薄いが素材が光る喜八郎。
確かに、自然に見える化粧を採用している点では早雲と似ている。
「それを言うなら、俺が一番早雲とは姉妹に見えるぞ」
そんな中、黒髪をはためかせながら兵助が口を開いた。
「そっか。兵助と早雲は黒髪がお揃いだもんな」
「その理屈で行くと……滝と姉妹に見えるのは勘右衛門だな」
「早雲先輩……!」
早雲の両サイドから彼の腕に抱き着き、勝ち誇った笑みを浮かべる兵助と勘右衛門。
一番仲がいいのは俺たちである、と言わんばかりの態度だ。
悔しげな滝夜叉丸を見て、早雲は頬をかきながら喋る。
「滝は俺と姉妹の設定がいいのか? お前は華やかだから照れてしまうな。慣れるまで時間がかかりそうだ」
「それなら慣れるまでいつまでもご覧ください! この滝夜叉丸、女装もナンバーワン!!!」
早雲の言葉に気を良くした滝夜叉丸は、胸を張りウィンクを決めた。
そんな彼をぷいっと無視し、喜八郎はマイペースに続ける。
「はぁ。じゃあ、僕は三姉妹の末っ子で」
「いっそ四姉妹になるのはどうだ? お前たちは私の妹だ」
そして最後に加わるのは、惜しげもなく美しい髪を靡かせる美女。
完璧な化粧と締めくくりに魅惑的な笑みをこぼす、仙蔵である。
「長女の仙子さん。異論はありません」
「私もそう思う。美人姉妹だな」
両手に早雲、喜八郎を抱える仙蔵。
三人の周りには、滝夜叉丸と同じくらい花が浮かんでもおかしくない絵面だった。
「じゃあ、文次郎はどうしようか」
「……」
「潮江先輩はもう、孤高だな」
兵助の言葉が虚しく響く。
(……せめて、すね毛がなければ……)
早雲の心はこの一言でいっぱいだった。
「女性にしては奔放すぎる。あれさえなければ……文子さん…………」
「どうした早雲。お前も綺麗に化けているのだから堂々とせんか!」
「はい……」
早雲の気を知ってか知らずか、背を叩く文次郎。
二人並ぶと、余計に色々なものが目立ってしまう。
早雲は瞳を閉じ、嘆きを飲み込んだ。
「はは、流石の早雲でもかばえないか」
「立花先輩、面白がってますよね」
「あれはもう母親枠では?」
「確かに」
そうい組が盛り上がっていると、新たな勢力がやって来る。