ドキドキ?女装任務の段
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プロ忍者である利吉と、先輩の仙蔵との忍務は滞りなく進んだ。
早速女装した早雲たちは、美人三姉妹という設定で城に招かれた。
「殿、そんなこともお分かりにならないのですか? 失望しました」
毒舌が光る長女・利子。
「お姉様、本当のことを言ったら可哀想ですわ。ねえ、殿? しっかりお聞きになられております?」
悪戯っぽく笑う小悪魔な次女・仙子。
「がっかりです。私たち、もっと有能な殿に仕えられると思っていましたのに」
くすりともしない鉄壁の三女・早子。
突如として現れた三人の美女に、殿は骨抜きになった。
欲しかった情報もすぐに手に入り、後は姿を消すだけ。
三人ともきっぱりとした物言いをする性格なので、去るのも簡単だった。
「あなたは私たちにふさわしくありません!」
この一言ですんなり終わりである。
部下が何か言いたげだったが、殿がその言葉にすらも興奮してしまい、三人はあっさり城から抜け出すことができたのだった。
「ふう……もういいだろう。お疲れ様」
ある程度城から離れたところで、三人は女装を解いた。
「助かったよ。一人だとパンチが弱くてね。三人揃えば殿は確実に欲しがるだろうと思ったんだ」
「さすが利吉さん、いい目です。私と早雲を選ぶとは。なあ早雲」
「……はい」
「何か言いたげだね」
「いえ……持ち前の素材によって向き不向きがあるのだと改めて痛感して」
「続きを聞いてもいいかい」
「はい、もちろんです」
利吉に促され、早雲は口を開く。
「俺の級友である兵助と勘右衛門も見事な女装でした。ですが優しい雰囲気や可愛らしい印象が勝つので、今回の候補からは外れ、俺が選ばれた。しかし、愛嬌や包容力のある女性が好まれる忍務では、きっと俺は選ばれないだろうな、と……」
「そうだね。君の先輩みたいに得意なことが多い者もいれば、早雲のように何かに特化した人間もいる。私たちは足りないものを補うために組織を作り、仕事をする。一人で全てをやるなんて無理だ。現に、私は忍術学園に協力を要請したしね」
(足りないものを補い合う、か……)
実際に現場に立つ利吉の言葉は、早雲の胸によく響いた。
「適材適所、ということですね。勉強になったな、早雲」
「はい。……利吉さん、ありがとうございました!」
忍術学園に戻り、学園長に報告をした後、早雲は利吉と仙蔵と別れた。
自室への角を曲がると、明るい声がかけられる。
「よー、おかえり早雲。夕飯もう食べちゃった?」
「勘右衛門。いや、まだ食べてない」
「ならよかった。一緒に食べよう。多めに用意したんだ。豆腐もたくさんあるぞ!」
「ありがとう。荷物を置いてくる」
級友と同じ鍋を囲み、ほっと一息つく。
勘右衛門と兵助は、同じ学舎で過ごす好敵手であり、助け合う仲間でもある。
(色々なことを学んだな……)
温かい料理を口に運びながら、早雲は様々なものを噛みしめるのだった。
早速女装した早雲たちは、美人三姉妹という設定で城に招かれた。
「殿、そんなこともお分かりにならないのですか? 失望しました」
毒舌が光る長女・利子。
「お姉様、本当のことを言ったら可哀想ですわ。ねえ、殿? しっかりお聞きになられております?」
悪戯っぽく笑う小悪魔な次女・仙子。
「がっかりです。私たち、もっと有能な殿に仕えられると思っていましたのに」
くすりともしない鉄壁の三女・早子。
突如として現れた三人の美女に、殿は骨抜きになった。
欲しかった情報もすぐに手に入り、後は姿を消すだけ。
三人ともきっぱりとした物言いをする性格なので、去るのも簡単だった。
「あなたは私たちにふさわしくありません!」
この一言ですんなり終わりである。
部下が何か言いたげだったが、殿がその言葉にすらも興奮してしまい、三人はあっさり城から抜け出すことができたのだった。
「ふう……もういいだろう。お疲れ様」
ある程度城から離れたところで、三人は女装を解いた。
「助かったよ。一人だとパンチが弱くてね。三人揃えば殿は確実に欲しがるだろうと思ったんだ」
「さすが利吉さん、いい目です。私と早雲を選ぶとは。なあ早雲」
「……はい」
「何か言いたげだね」
「いえ……持ち前の素材によって向き不向きがあるのだと改めて痛感して」
「続きを聞いてもいいかい」
「はい、もちろんです」
利吉に促され、早雲は口を開く。
「俺の級友である兵助と勘右衛門も見事な女装でした。ですが優しい雰囲気や可愛らしい印象が勝つので、今回の候補からは外れ、俺が選ばれた。しかし、愛嬌や包容力のある女性が好まれる忍務では、きっと俺は選ばれないだろうな、と……」
「そうだね。君の先輩みたいに得意なことが多い者もいれば、早雲のように何かに特化した人間もいる。私たちは足りないものを補うために組織を作り、仕事をする。一人で全てをやるなんて無理だ。現に、私は忍術学園に協力を要請したしね」
(足りないものを補い合う、か……)
実際に現場に立つ利吉の言葉は、早雲の胸によく響いた。
「適材適所、ということですね。勉強になったな、早雲」
「はい。……利吉さん、ありがとうございました!」
忍術学園に戻り、学園長に報告をした後、早雲は利吉と仙蔵と別れた。
自室への角を曲がると、明るい声がかけられる。
「よー、おかえり早雲。夕飯もう食べちゃった?」
「勘右衛門。いや、まだ食べてない」
「ならよかった。一緒に食べよう。多めに用意したんだ。豆腐もたくさんあるぞ!」
「ありがとう。荷物を置いてくる」
級友と同じ鍋を囲み、ほっと一息つく。
勘右衛門と兵助は、同じ学舎で過ごす好敵手であり、助け合う仲間でもある。
(色々なことを学んだな……)
温かい料理を口に運びながら、早雲は様々なものを噛みしめるのだった。