ドキドキ?女装任務の段
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「私たちろ組も負けんぞ!」
……こちらもそうだ。
先頭に立つ豪快な化粧の小平太以外は、よい仕上がりだった。
「おい滝夜叉丸! 早雲先輩の横にそんな騒がしい姿で並ぶな。上品さが足りないぞ!」
「何!? ふん、早雲先輩の横にお前は早すぎるのではないか? 涼やかな美女の隣には私のような絶世の美女が似合うのだ!」
「だからこそだ! 早雲先輩の美しさが際立つのは私の隣だ。お前では胃もたれする!」
滝夜叉丸に噛みついたのは、気の強い美少女風の三木ヱ門。
華美と可憐、方向性も真逆なのはスターとアイドルの違いなのだろうか。
「こら、せっかくの化粧が崩れてしまう。二人とも綺麗、それでは駄目か?」
「だ、駄目では……」
「でも、こいつが……!」
そしてそこに割り込む、真顔の早雲。
女装していてもいつもの構図は変わらない。
「そうだよ三木ヱ門。せっかく可愛いのに……」
「守一郎も……ふふ、可愛らしいな。初々しいのがいい」
「そ、そうですか!? 早雲先輩におっしゃってもらえると嬉しいです!」
にかっと照れたように笑う守一郎は、快活な少女のようだ。
健康的な笑顔が町娘にぴったりである。
「なに口説いてるんだよ、早雲」
その言葉と共に早雲にしな垂れかかる影が一つ。
振り向けば、挑戦的に口角を上げる同級生がいた。
「三郎。……お前、楽しんでいるだろう」
「ああ。雷蔵の顔はこういう路線が似合うからな」
雷蔵の顔に似合う可憐な女装をしているのに、表情は蠱惑的。
アンバランスさに早雲は顔をしかめる。
「雷蔵の顔でそんな表情をするな。何かに目覚めそうだ」
「やめろ早雲今すぐにその感情を消せ迅速に」
「先に仕掛けてきたのはそっちだろう。嘘はつけないぞ、俺は」
「ちょっと! 二人して僕の顔で盛り上がらないでよ~!」
もう!と困った様子で同じ顔の人物が乱入する。
柔らかい雰囲気の雷蔵は、和やかなお嬢さん風の女装だ。
「雷蔵と三郎は色違いの小袖か、いいな。双子の姉妹と言われても違和感がないよ」
「そうだろう。雷蔵は暖色も寒色も着こなせる。敵はない」
「三郎は何と戦ってるのさ」
「早雲に雷蔵の可能性は無限だと説いている!」
「戻って来て三郎!」
「それを言うなら雷蔵だけじゃなく、我々忍たまも無限の可能性を秘めているのでは……」
「早雲も広げなくていいから!」
「おほー、盛り上がってるなあお前ら!」
脱線しかける三郎と早雲、慌てる雷蔵。
収集がつかなくなりそうになった時、その場に入ったのは八左ヱ門だ。
体格は良いが、ボリュームのある髪の毛を利用しうまく隠したりと、持っているものを活かしつつ控えめに施された化粧は見事である。
活発な女性として町で駆け回っていそうだ。
「早雲は似合うなあ、今日も美人だ!」
「ありがとう。八左ヱ門も似合ってるな。元気な雰囲気がいい」
「そうか? よかった。蝶を参考にしたんだ!」
「八左ヱ門らしいな」
へへ、と笑う様子に早雲は癒されていたが、その平穏は大声によって終わる。
「早雲! 私の女装はどうだー!?」
「小平太先輩……え、えと」
「もそ……早雲、無理しなくていい」
即答できず目を逸らした先には、長次がいる。
女性にしては長身だが、所作が美しく 男だということを感じさせない。
顔の傷を隠すような髪型が奥ゆかしさを醸し出し、落ち着いた女性という言葉を体現しているようだ。
(なぜ……! なぜ、毛が…………)
小平太は……とにかく、紅が濃すぎる。
そして、裾から顔を出す、すね毛。
早雲は再び、言葉と涙を飲み込んだ。
「ふっ! 俺たちは組が一番だな!」
「そうだね。タカ丸に髪型も可愛くしてもらったんだ~!」
「ふふ。みんなの髪も触らせてねえ!」
そしては組が声を上げる。
髪型や化粧でこんなにも可愛らしくなるのか、という伊作。
ほんわかした雰囲気のお姉さん、という雰囲気のタカ丸。
ここまでは問題なし。
「毛は、な、ないですよね……」
全ての化粧が濃い留三郎。
これまでの傾向から、早雲は恐る恐る視線を足元にやる。
「……!」
「どうした早雲? どうだ、美人だろう。文次よりもな!」
「何だと? 早雲! このバカ留に真実を教えてやれ。どちらが美人か!」
「……すみません、俺は、俺は……!!」
早雲が様々なものと戦い、敗北しそうになった瞬間……ようやく教師陣が現れた。
「うふふ、みんな可愛らしいわね、あたしには負けるけど!」
「伝子さん……」
ちゅ、と艶やかな唇を突き出した伝子さんに、騒がしかった学生は途端に静かになる。
「うむ! 全員揃ったようじゃな!」
そしてその背から登場するのは、学園長だ。
生徒たちの多種多様な女装を眺め、うんうんと頷いた。
「学園長先生! 何故我々は集められたのでしょう?」
「それはのう……」
「っ……」
答えを待つ間、ごくり、と息を飲む音が校庭に響く。
「秘密じゃ!」
「だ~~~っ!」
血に刻まれているお約束だ。
学園長の答えに、全員で思い切り転んだ。
女装をしているため、心なしかいつもより足は閉じたりとお淑やかな転びっぷりだったと、教室から覗いていた生徒は語る。
……こちらもそうだ。
先頭に立つ豪快な化粧の小平太以外は、よい仕上がりだった。
「おい滝夜叉丸! 早雲先輩の横にそんな騒がしい姿で並ぶな。上品さが足りないぞ!」
「何!? ふん、早雲先輩の横にお前は早すぎるのではないか? 涼やかな美女の隣には私のような絶世の美女が似合うのだ!」
「だからこそだ! 早雲先輩の美しさが際立つのは私の隣だ。お前では胃もたれする!」
滝夜叉丸に噛みついたのは、気の強い美少女風の三木ヱ門。
華美と可憐、方向性も真逆なのはスターとアイドルの違いなのだろうか。
「こら、せっかくの化粧が崩れてしまう。二人とも綺麗、それでは駄目か?」
「だ、駄目では……」
「でも、こいつが……!」
そしてそこに割り込む、真顔の早雲。
女装していてもいつもの構図は変わらない。
「そうだよ三木ヱ門。せっかく可愛いのに……」
「守一郎も……ふふ、可愛らしいな。初々しいのがいい」
「そ、そうですか!? 早雲先輩におっしゃってもらえると嬉しいです!」
にかっと照れたように笑う守一郎は、快活な少女のようだ。
健康的な笑顔が町娘にぴったりである。
「なに口説いてるんだよ、早雲」
その言葉と共に早雲にしな垂れかかる影が一つ。
振り向けば、挑戦的に口角を上げる同級生がいた。
「三郎。……お前、楽しんでいるだろう」
「ああ。雷蔵の顔はこういう路線が似合うからな」
雷蔵の顔に似合う可憐な女装をしているのに、表情は蠱惑的。
アンバランスさに早雲は顔をしかめる。
「雷蔵の顔でそんな表情をするな。何かに目覚めそうだ」
「やめろ早雲今すぐにその感情を消せ迅速に」
「先に仕掛けてきたのはそっちだろう。嘘はつけないぞ、俺は」
「ちょっと! 二人して僕の顔で盛り上がらないでよ~!」
もう!と困った様子で同じ顔の人物が乱入する。
柔らかい雰囲気の雷蔵は、和やかなお嬢さん風の女装だ。
「雷蔵と三郎は色違いの小袖か、いいな。双子の姉妹と言われても違和感がないよ」
「そうだろう。雷蔵は暖色も寒色も着こなせる。敵はない」
「三郎は何と戦ってるのさ」
「早雲に雷蔵の可能性は無限だと説いている!」
「戻って来て三郎!」
「それを言うなら雷蔵だけじゃなく、我々忍たまも無限の可能性を秘めているのでは……」
「早雲も広げなくていいから!」
「おほー、盛り上がってるなあお前ら!」
脱線しかける三郎と早雲、慌てる雷蔵。
収集がつかなくなりそうになった時、その場に入ったのは八左ヱ門だ。
体格は良いが、ボリュームのある髪の毛を利用しうまく隠したりと、持っているものを活かしつつ控えめに施された化粧は見事である。
活発な女性として町で駆け回っていそうだ。
「早雲は似合うなあ、今日も美人だ!」
「ありがとう。八左ヱ門も似合ってるな。元気な雰囲気がいい」
「そうか? よかった。蝶を参考にしたんだ!」
「八左ヱ門らしいな」
へへ、と笑う様子に早雲は癒されていたが、その平穏は大声によって終わる。
「早雲! 私の女装はどうだー!?」
「小平太先輩……え、えと」
「もそ……早雲、無理しなくていい」
即答できず目を逸らした先には、長次がいる。
女性にしては長身だが、所作が美しく 男だということを感じさせない。
顔の傷を隠すような髪型が奥ゆかしさを醸し出し、落ち着いた女性という言葉を体現しているようだ。
(なぜ……! なぜ、毛が…………)
小平太は……とにかく、紅が濃すぎる。
そして、裾から顔を出す、すね毛。
早雲は再び、言葉と涙を飲み込んだ。
「ふっ! 俺たちは組が一番だな!」
「そうだね。タカ丸に髪型も可愛くしてもらったんだ~!」
「ふふ。みんなの髪も触らせてねえ!」
そしては組が声を上げる。
髪型や化粧でこんなにも可愛らしくなるのか、という伊作。
ほんわかした雰囲気のお姉さん、という雰囲気のタカ丸。
ここまでは問題なし。
「毛は、な、ないですよね……」
全ての化粧が濃い留三郎。
これまでの傾向から、早雲は恐る恐る視線を足元にやる。
「……!」
「どうした早雲? どうだ、美人だろう。文次よりもな!」
「何だと? 早雲! このバカ留に真実を教えてやれ。どちらが美人か!」
「……すみません、俺は、俺は……!!」
早雲が様々なものと戦い、敗北しそうになった瞬間……ようやく教師陣が現れた。
「うふふ、みんな可愛らしいわね、あたしには負けるけど!」
「伝子さん……」
ちゅ、と艶やかな唇を突き出した伝子さんに、騒がしかった学生は途端に静かになる。
「うむ! 全員揃ったようじゃな!」
そしてその背から登場するのは、学園長だ。
生徒たちの多種多様な女装を眺め、うんうんと頷いた。
「学園長先生! 何故我々は集められたのでしょう?」
「それはのう……」
「っ……」
答えを待つ間、ごくり、と息を飲む音が校庭に響く。
「秘密じゃ!」
「だ~~~っ!」
血に刻まれているお約束だ。
学園長の答えに、全員で思い切り転んだ。
女装をしているため、心なしかいつもより足は閉じたりとお淑やかな転びっぷりだったと、教室から覗いていた生徒は語る。