イーストンのハロウィンパーティーにて


フィン「兄さま、トリック・オア・トリート！」

レイン「菓子かなら用意してある。が、もしも用意していなかった場合の悪戯は何だ？」

フィン「街で買ったウサギのシールを手の甲に貼るけど？」

レイン「貼ってくれ」

フィン「でも兄さま、お菓子用意してるなら―――」

レイン「貼ってくれ」

フィン「ふふ、はいはい」


ぺとっ（レインの手の甲にウサギのシールを貼る」


レイン「・・・」（←無表情だけど嬉しそう）

フィン「満足した？」

レイン「ああ。菓子だ、受け取れ」

フィン「わぁ、チョコレートの詰め合わせだ！」

レイン「お前のだけ少し多めに入れてある。他には内緒だ」

フィン「うん！僕も兄さま用のお菓子を用意したから受け取ってくれる？」

レイン「ああ。お前はクッキーを作ったのか？」

フィン「そうだよ！お化けやジャックオーランタンやウサギの形のクッキー焼いたんだ。でも兄さまのクッキーだけウサギ率を高くしておいたからね」

レイン「そうか」

フィン「でね、兄さまのクッキーだけ他の人よりも少し多く入れたんだ。内緒だよ？」

レイン「ああ、分かっている」



ハロウィンの夜、エイムズ兄弟は小さくて素朴な秘密を共有し合うのであった