クリスタルラジオ

ジタン「ラッキー7回クリスタルラジオ!」

ティーダ「特別な事は何もないけど始めるぜ!いきなり最初のコーナー『妄想するだけならタダ!俺達の明日はどんな明日?』」


ドンドンパフパフ!!


ティーダ「あーしたーはー朝から晩まで任務ー」

ジタン「しーかも強いモンスター狩りー」

ティーダ「明日もクソもないッスよ。明日なんて来なければいい・・・」

ジタン「今日がずっと続けばいいんだ・・・」

エース「二人の目が死んでる・・・!」

クラウド「まぁ気持ちは分からなくないけどな」

スコール「俺達も明日は別任務でスケジュールが埋まっているからな」

ティーダ「うぅ・・・現実逃避の為にも幻想の明日を思い描くッス・・・」

クラウド「悲哀に満ちた妄想だな」

ジタン「そうさな、明日は・・・クリスタルヘブンでフレンチトーストが食べたいな・・・」

ティーダ「ああ、いいッスね。オレンジジュース飲みながら食べるッス・・・」

エース「僕はコーヒー牛乳がいいな」

スコール「俺はコーヒーだな。新聞を読みながら飲む」

クラウド「スコールに同じく」

ティーダ「デザートは?俺は朝限定のプレーンヨーグルト」

ジタン「俺もヨーグルトで」

エース「僕もヨーグルトがいいな」

スコール「俺はいい」

クラウド「俺も」

ティーダ「ハハ、いつもの風景ッスね。いつも通りなら席を立つ時にユウナが言うんだ。『いってらっしゃい』って」

ジタン「ガーネットは『お仕事頑張ってね』って言ってくれるんだ・・・」

エース「デュースは『気を付けて下さいね、エースさん』って言ってくれるし、その日の夕飯が何か知ってる日は教えてくれるんだ」

スコール「リノアは行く前のハグハグをしてくれるんだ」

クラウド「ティファは俺の事を気遣って俺の分の夕飯を作ってくれるんだ」


五人「はぁ・・・」


ジタン「明日ってクリスタルヘブン行く時間ってあったか?」

ティーダ「皆無ッス。現地集合だから寄ってる時間ないッス」

ジタン「オーマイガッ」

エース「明日は辛いな・・・」

ティーダ「その辛さを乗り越える為にもう一度明日の妄想を―――」

クラウド「ループはいるから次のコーナー行け!!」

ジタン「そんな訳で次のコーナー!『今日のクリスタル横丁』!」


ドンドンパフパフ!!


クラウド(めちゃくちゃ切り替え早かったな)


エース「そういえば北区の方で新しくデパートが出来るらしいな」

ジタン「ああ、『オメガリアン』だろ?大型デパートらしいな」

ティーダ「駅直結で行けるんだよな?完成したら行ってみたいッスね~」

スコール「すぐには行かない方がいいぞ。間違いなく混雑していて楽しむどころじゃない」

ジタン「だなー。最低でも一ヵ月くらいは待った方がいいと思うぜ」

ティーダ「やっぱか~。ユウナとショッピング行こうかな~って思ってたんだけどそんくらい待った方がいいか」

クラウド「それだったら『アルテマン』デパートに行けばいいだろ」

ティーダ「そこもいいんだけど高確率でムーンバックスでクラウドとティファがお茶してるからな~」

クラウド「おごっ・・・!お前、何故それを・・・!?」

ティーダ「いやだってよく見かけるし。ラブラブだから声かけないで生温かい目で見守ってるけど」

クラウド「『生』は余計だ!」

ティーダ「でも実際そうだよな?」

ジタン「ああ」

スコール「常識だな」

エース「むしろ見かけない事の方がないっていうか」

クラウド「お前らの遭遇率どんだけだよ!!」

ティーダ「むしろクラウドとティファの出没率の方が高いんじゃないッスか?」

クラウド「うぐっ・・・!?」

ジタン「おいおいクラウド、もしかして毎回同じデパートにデートに行ってんのか?」

クラウド「そんな訳ないだろ!ちゃんと毎回ありとあらゆるデートスポットやショッピングに出かけてるわ!勿論ティファの希望も汲んでな!!」

ティーダ「はーい、クラウドさんから熱いデートプラン発言いただきました~!」

クラウド「しまった!い、今すぐラジオ止めろ!!それかカットしろ!」

ティーダ「生放送なので無理で~す!」

クラウド「誰か俺を殺せ!」

ジタン「クラウドが赤面したまま最後のハガキのコーナーに行くぜ!宜しくな、エース」


ゴソゴソ


エース「本日最初の方はこちら、ラジオネーム・漆黒の弟さんだ」


クラウド(100%ネロだな。ていうか何で投稿してきてんだ)


エース「『こんにちは、初めて投稿します。僕は普段、地下で暮らしているのですが地上の方たちともお友達になりたいです。何かアドバイスなどいただけると嬉しいです』だそうだ」

クラウド「諦めろ」

ティーダ「早っ!!」

ジタン「おいおいクラウド、そんな冷たく突き放す事ないだろー?」

クラウド「こんな奴にアドバイスなんかいらんわ!友達になりたいんじゃなくて懐柔して情報引き出して利用する気満々だろ!」

ティーダ「見損なったぞクラウド!そんな酷い事言うなんて!」

エース「地下暮らしだぞ?きっと過酷な環境にいるに違いない」

ジタン「色々辛い事があってもう地下でないと暮らせない体で、それでも地上の友達が欲しいと願ってる健気な奴なのが分からないのか!?」

クラウド「お前らこの投稿者の正体知ったら熱い掌返しするぞ。断言する」

ティーダ「スコールからもなんか言ってくれよ!」

スコール「ノーコメントだ。それより荒れそうだから次のハガキを引け」


ゴソゴソ


エース「次の投稿者はこちらの方。ラジオネーム・カミラの社長さんだ」


クラウド(カミラ・・・神、ラ・・・ああ、神羅か。じゃあルーファウスだな)


エース「『初めて投稿する。早速本題に入るが、とある知り合いが戦闘中のカッコいい戦い方の練習をしていたのを目撃してしまった。ついでに動画も撮影してある。これを顔にモザイク入れてSNSに晒すかどうか迷っている。何か助言があるなら参考までに聞きたい』だそうだ」

ティーダ「いや~とある知り合いってどこの何ファーさんッスかね~」

ジタン「何マシ―さんの事だろうな?」

エース「なんとか委員に所属してそうな人物だな」

クラウド「お前らそこだけはやたらと察しがいいな」

スコール「迷わず即時に晒せばいいと思う。ついでにモザイクも無しでな」

クラウド「いくらなんでも鬼過ぎるだろ!!」

ティーダ「何ファーさんの為にもせめて身内公開が限度ッスかね〜」

クラウド「それにした所で公開処刑なのは変わらんだろ!」

スコール「なら、後で俺の個人ラインに送ってくれ。それで内容を精査して判断を下そう」

クラウド「絶対笑ってネタにする気だろ!」

スコール「違うな、爆笑するだけだ」

クラウド「アンタの口から爆笑なんて言葉が出て来るなんてな」


エース(爆笑するスコール・・・ダメだ、上手く想像出来ない)


ティーダ「そんじゃ、そろそろお時間なので今日はここまで!」

ジタン「カミラの社長さん、さっきのは冗談だからネットで晒したりしないようにな」

エース「それから漆黒の弟さんとカミラの社長さんには『膝を抱えるモーグリ』のキーホルダーをプレゼントだ」

ティーダ「また来週この番組で会いましょう!」

スコール「じゃあな」





収録後


スコール「どうやらオペラ◯ムニアのLDが来た時に備えて戦闘モーションを考案していたようだな」(←ルーファウスからラインで送ってもらった動画を見てる)

ティーダ「セリフとかもメモって考えてるみたいッスね〜」

ジタン「固有バフ名も考えてるぞ」

エース「専用バフの図柄も自分で描いて考えてるな」

クラウド「もうその辺にしてやれ」



END
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