クリスタルラジオ

ティーダ「だだだだだだ第10回!!」

ジタン「クリスタルラジオ~!!!」


パチパチパチパチ!!


エース「凄いな、なんやかんやありつつもなんとか10回目まできたぞ」

スコール「奇跡だな」

ティーダ「何回目で挫折して放り投げるか見物ッスね~」

ジタン「もうここで力尽きたりしてなw」

クラウド「やめろっ」

ティーダ「さて!最初のコーナーに入る前にお知らせです!」

ジタン「『妄想するだけならタダ!俺達の明日はどんな明日?』のコーナーは本日までとなり、次週からは『呼んじゃいました!横丁のあの人!』の新コーナーに切り替わります!」

クラウド「マジで!!?」

ティーダ「お、クラウドの反応、演技っぽさがなくて良い感じッスね!」

エース「さては練習してきたな?」

クラウド「ガチで驚いてるんだよ!!マジで新コーナーに切り替えるのか!?」

スコール「正直現実に実行するのか妄想に留めるのか分からなくなってきてな。それにネタ的にも辛くなってきたから新しいコーナーに移る事にしたんだ」

クラウド「知りたくなかったわそんな真実!!」

ジタン「ま、いつか他のネタが枯渇したら復活するかもだからあんまり期待しないで待っててくれよな!」

クラウド「物凄く後ろ向きだな!?」

ティーダ「そんな訳で『妄想するだけならタダ!俺達の明日はどんな明日?』どーぞ!」


ドンドンパフパフ!!


ティーダ「空からパンケーキが降ってくればいい・・・」

ジタン「サイコロの目が全部まっさらになればいい・・・」

エース「全てのチョコボが天空を舞えばいい・・・」

スコール「闇のデュエルが常識になればいい・・・」

クラウド「さっきまでのテンションはどうした。それからスコールはサラッととんでもない事言ってんじゃねぇ」

ジタン「だぁってよぉ!!ドラマ『全沢治樹』が終わっちまったんだぜ!?寂しいじゃねーか!!」

クラウド「ドラマ終わってロスってんじゃねーよ!!」

ティーダ「クラウドの冷血!ちったぁ俺達の気持ちに寄り添おうと思わないンスか!?」

クラウド「興味ないね!!」

ジタン「一緒に見てたくせに冷たいぞ!」

クラウド「夕方の晩飯作る時間に放送されてお前らが見てんだから嫌でも目に入るわ!!」

エース「嫌でも目に入ってたなら何か思う所があったりしないのか?」

クラウド「飯作ってたから第1話は野菜炒めだったとか第2話はハンバーグだったとかそういうのしかねーよ」

スコール「第10話は給料日だった事もあって豪勢にスキヤキだったな」

ティーダ「ドラマじゃ辛酸舐めさせられた主人公が奥さんに愚痴を溢そうとしたけど旅行行ってたの忘れてて一人寂しくお茶漬け食べててなんだか気まずかったけどな!」

スコール「アレは見ている人全員が気まずくて哀しくなる場面だ」

クラウド「どうでもいいからロスったからって現実逃避すんな。今までで一番しょーもなくてする必要のない妄想だぞ」

ジタン「んじゃあ気を取り直して次のコーナー行くか!」

ティーダ「そんな訳で『今日のクリスタル横丁』!」


ドンドンパフパフ!!


ジタン「今回の話題はなんと言ってもリニューアルした横丁の水上公園だよな!」

ティーダ「エースはリニューアルした水上公園にはもう行ったッスか?」

エース「ああ、兄妹全員で行ってきたぞ。綺麗で色んなプールがあって凄く楽しかった」

ティーダ「じゃあリニューアルする前の水上公園は?」

エース「いや?行った事もないし見た事もないぞ?」

ティーダ「そうか・・・」

エース「どうかしたのか?」

クラウド「あんまり知らなくていいぞ」

エース「だがここまで言われたら気になるじゃないか」

ジタン「まぁいいんじゃねーの?そこまで酷いって訳でもねーんだしさ」

エース「リニューアルする前の水上公園はそんなに酷かったのか?」

ティーダ「酷かったッスよ〜。よくもまぁこんなオンボロ水上公園を今までほったらかしにしてきたなってくらい酷かったッス」

ジタン「スライダーは風が吹くだけで軋む音を鳴らし」

スコール「いつも機械の調子が悪くて流しソーメン程度の水しか流れず」

クラウド「そんなんだから誰も遊ぶ事がなくなり停止」

ティーダ「流れるプールも基本は流れず止まってるし」

ジタン「波のプールも止まってたし」

エース「何もかもが止まってるんだが・・・」

スコール「そうして利用者が減った事で水上公園は閉園。他の施設への再開発などの話は一切持ち上がらず長期間放置され続けた」

ティーダ「勿論水上公園の施設は野晒しだから雨風に晒されてみるみる内に劣化してったッス」

ジタン「そんでまぁ、去年からリニューアルしようつって工事が始まって今に至るって訳だ」

エース「本当によくリニューアルなんか出来たな。長期間放置されてたのに」

ティーダ「なんか水上公園に住み着く幽霊たちがデモしたらしいッスよ。別の施設にするかリニューアルしないと恐怖演出やめないぞって」

エース「幽霊から抗議があったのか!!?」

ティーダ「あったよな?」

ジタン「おう。日焼けして文字が禿げた看板に血文字で書いてさ。最初はただのイタズラだろつってスルーされてたけど監視カメラ取り付けたらポルターガイストだったって判明したんだよ」

エース「随分堂々としてる幽霊だな!?」

ティーダ「いやー、あの時はマジでビビったッスね〜」

ジタン「流石の俺も呪われたと思ったね」

エース「は?待て、呪われたと思った?」

ティーダ「実は俺たち」

ジタン「調査をした当事者」

エース「そうなのか!!?」

スコール「エースたちがこの町に引っ越してくる少し前に俺たち四人に調査命令が下ったんだ」

クラウド「ていうか押し付けられた。みんなに」

ティーダ「いや〜あの時は大変だったッスね〜!真夜中の調査だからもうクラウドがギャンギャン泣いてさ〜!」

ジタン「俺たちで一生懸命怖くないぞって言ってやったよな〜」

クラウド「話捏造してんじゃねーよ!!一度たりとも泣いてなんかないわ!!」

ジタン「でもその後しばらく家で起きたポルターガイストにはビビってたじゃねーか」

クラウド「ビビるに決まってんだろ!朝起きたら窓に血が付いた掌の跡だの俺たち以外の人間の気配がすりゃ誰だってビビるだろ!!」

エース「・・・そのポルターガイストは今でも起きてるのか?」

スコール「いや、お祓いしてもらってからはあまり。たまに来ているような気配を感じるが」

エース「・・・悪いがしばらくクラウドたちの家に遊びに行くのは遠慮させてもらう」

クラウド「そうしておけ」

ジタン「いい感じに涼しくなった所で最後のハガキコーナー行ってみよう!」

ティーダ「今日はクラウドが引くッス」


ゴソゴソ


クラウド「ラジオネーム・七子さんだ」


クラウド(七子・・・七・・・セブンだな)


クラウド「『皆さんこんにちは、初めて投稿します。私は最近クリスタル横丁に引っ越して来ました。前の町では色々忙しくて趣味に没頭する時間が殆どありませんでした。しかしこの町に引っ越してからはそういう時間が出来るようになって何をしたらいいか悩んでいます。何かお勧めの趣味など教えていただけたら嬉しいです』だそうだ」

ティーダ「そんな七子さんには麺スタをお勧め!」

クラウド「しなくてよろしい!」

ティーダ「でも流行りだし多分ハマると思うッスよ」

クラウド「お前は七子さんの何を知ってるんだ」

ジタン「じゃあ麺スタはしなくていいからラーメンとかを作るのを趣味にするとか」

クラウド「麺類から離れろ!!」

スコール「カードならいつでもレクチャーするぞ」


スチャ(デュエルディスクを装備する)


クラウド「デュエリストはご遠慮してくれ!」

エース「よし、一緒にチョコボ牧場に行こう!」

クラウド「洗脳すんな!!」

ティーダ「何が不満なんだよ~。さっきからツッコミ入れまくってさ~」

クラウド「お前らが全力でふざけてるからだろ!!」

ジタン「至って真面目だぞ!」

クラウド「マジか!!?」

スコール「心外だな」

クラウド「デュエルディスク構えたアレが真面目だったなんて言わせないからな!!」

エース「僕だって真面目だったぞ!」

クラウド「言い方が危ない奴臭半端ねーんだよ!!」

ティーダ「わーったよ!真面目にやるッスよ!」

ジタン「でも趣味つったって沢山あるよなー」

エース「まず大きく分類するのはどうだ?インドアとアウトドアっていう風に」

ジタン「お、それいいな!インドアだったら無難に読書とかパソコンとかゲームとか手芸とか料理にお菓子とか!」

ティーダ「アウトドアだったらショッピングとかスポーツとか散歩とかそーいうのでもいいよな!」

スコール「電車の旅なんてのもいいんじゃないか。ローカル線にでも乗って田舎の風景を楽しむのも悪くないと思うが」

ティーダ「いいッスねそれ!俺もぼーっと緑の広がる田舎の風景を眺めながら電車に揺られたいッス」

ジタン「むしろ今度俺達みんなで行ってこようぜ」

エース「いいな、それ。僕はボックス席に座ってみたいが五人だと一人溢れてしまうな・・・」

ティーダ「だーいじょぶだいじょーぶ!クラウドが荷物棚に乗れば万事解決!」

クラウド「しねーよ!人を何だと思ってんだ!!」

ジタン「とまぁそんな訳で七子さん、参考になったかい?」

エース「自分がインドアなのかアウトドアなのかを分析し、そこから興味のあるものに目を向けていくときっと趣味が見つかると思うぞ」

ティーダ「ラッキーカラーは燃えるような赤!」

クラウド「いきなり占い!?」

スコール「それより次のハガキだ。引いてくれ」


ゴソゴソ


クラウド「ラジオネーム・・・犬?」

ジタン「ん?どーした?」

クラウド「ハガキに犬の足跡がやたらついているんだが」

スコール「これは・・・アンジェロの足跡だな」

クラウド「わざとなのか真面目なのか」

エース「どうする?パスするか?」

ティーダ「俺に任せろって!犬語検定1級持ってるからさ!」

クラウド「犬語検定!?何だそれ!?」

ティーダ「ティーダ・アイ!!」

クラウド「ティーダ・アイ!?」

ティーダ「ふむふむ・・・」

クラウド「わ、分かったのか・・・?」

ティーダ「翻訳するッス!『初めて投稿します。犬の私がラジオのハガキコーナーに投稿してさぞ驚かれた事でしょう。ですが主人の隣でラジオを聞いていたら私も投稿してしまいたくなりました。皆さんのラジオはとても楽しくて主人共々毎週欠かさず聴いています。さて今回投稿に至った経緯ですが最初は何を書こうか迷っていたのですがある日―――』」

クラウド「なげぇなげぇなげぇ!!犬の癖にどんだけ長々と語ってんだよ!?この肉球の跡にどんだけの文字が込められてんだよ!?」

ティーダ「1肉球に付き1万文字ッス」

クラウド「込められすぎだろ!!」

エース「今回のハガキについてる肉球は15個だから15万文字か・・・凄いな」

クラウド「15万文字分も聞いてられねーからサクッとまとめろ!」

ティーダ「『お勧めの散歩コースどこか教えて』」

クラウド「15万文字もかけて聞く事がそれかよ!!肉球1個分もいらねーわ!!」

ジタン「どうどうどうどう」

エース「散歩コースか・・・少し遠いがエンシェント公園なんかはどうだ?広いし綺麗なベンチが所々に設置されてるから昼寝にはもってこいだぞ」

ティーダ「ほほう、エースの昼寝スポットはそこか~」

エース「ちなみに背もたれの有るベンチだから尚更お勧めだぞ(キリッ)」

クラウド「いや、(キリッ)ってされても困るんだが・・・」

スコール「参考にしよう」


クラウド(今度リノアとアンジェロの散歩の時に行くつもりだな)


ジタン「西区にドッグパークが出来たって話だぜ。散歩とは少し違うかもだがそこもいいんじゃねーか?」

ティーダ「え?もしかしてあのずっとほったらかしにされてた空地がドッグパークになったンスか?」

ジタン「おう、そうだぜ」

ティーダ「へ~。なんかよくわからんビルとか店とか家が出来るもんだと思ってたけどな~」

スコール「何を作るにしても色々中途半端な立地だったからドッグパークにしたのかもな」

クラウド「どうしようもなくてとりえずドッグパークにしました感が半端ないんだが」

ティーダ「あ、そろそろ時間ッスね」

エース「少ししか案が出せなくて申し訳ないが参考になったら嬉しい」

スコール「十分参考になった、感謝する」

クラウド「アンタが代弁しなくてよろしい」

ティーダ「次回もまたこのラジオで!」

ジタン「またな!」






収録後


ジタン「ん?ま~たロッカーに長い髪が散らばってんな~」

エース「え」

ティーダ「こっちはロッカー内の天井から血が滴ってるッス」

エース「いや・・・」

スコール「手形の黒い染みが着いてるな・・・落ちてくれるといいんだが」

エース「染み・・・」

クラウド「ロッカーの扉に無数の爪で引っ掻いた痕・・・勘弁してくれ」

エース「今すぐお祓いに行ってくれ!!」






END
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