なんか色々雑多
孫呉大学
半兵衛は昼寝にうってつけの場所を探していた。
午後の授業もないし、天気も良いので外で昼寝をしたい気分である。
そんな訳で、キャンパスの端の方にある池にやってきた。
そしてそこには既に先客がいた。
「あ、太公望先輩だ」
「半兵衛か」
先客は孫呉大学院生の太公望だった。
彼の趣味は釣りで、毎日のように釣りをしている。
釣りをしている時が一番落ち着いていられるらしい。
「今日も釣り?」
「ああ。そういうお前は昼寝だろう?」
「まぁね。天気もいいし絶好の昼寝日和だよ」
言いながら半兵衛はすぐに横になって昼寝をする体勢に入った。
「いいよね、孫大。フリーダムだし、みんないい人だし」
「それは蜀大も同じだろう?」
「そーだけどあそこって介護系大学じゃん?俺には合わないし、
ボランティア活動は必ず参加しなきゃいけないみたいじゃん?
俺、そーいうのはちょっとね~」
「お前は強制されるのがあまり好きではなかったな」
「そーいう太公望先輩は孫大に入る前は蜀大に入る事も考えてたんでしょ?」
「まぁな。だが、お前と同じ理由だ。介護も向いてないし強制されるのも嫌だ」
「だよね~」
半兵衛はへらっと笑った。
ちなみに、曹魏大学と曹魏大の姉妹校の晋大学はエリート大学だ。
太公望には向いているが、従姉の女禍が授業を終える度に孫大に来るので、
あまり楽しいキャンパスライフを送っているようには見えなかった。
太公望はそこまでしてエリートの道を極めたい訳でもなかったし、孫大も有名なのでこっちを選んだ。
「それに孫大も悪くない。かぐやもいつも楽しそうにしているしな」
「ああ、妹さん?」
「そうだ。昨日は親友の甲斐と尚香と一緒に買い物をして楽しんだそうだ」
「へ~、良かったじゃん」
かぐやは純粋だ。
穢れを知らないのだが・・・その分だけ怪しいものの区別があまり出来ていない。善悪の判断は出来るけど。
これに関しては兄である太公望だけでなく、従兄妹の伏犠と女禍、果ては近所の妲己まで心配している。
純粋すぎるというのもまた罪である。
「甲斐ちゃんと尚香ちゃんと言えば、結構モテてる割には彼氏いないよね」
「尚香の理由は判るだろう?」
「うん。学長と兄二人とその他諸々と陸遜でしょ?」
「そうだ」
孫大の学長にして孫策・孫権・孫尚香の父親・孫堅は親ばかだ。加えて兄二人は妹溺愛で陸遜は鬼門。
親子揃って尚香に近づく男は排除するし、陸遜は取られまいとしてえげつないやり方で消しにかかって来る。
だから尚香は中々彼氏が出来ないのだ。
「甲斐の方は知らんがな」
「男にがっついてるのが丸わかりだからじゃない?もしくはクマを倒した伝説があるからか」
「恐らく両方だろうな」
「でも、陸遜と言えば太公望先輩が色々勉強とか研究教えてるんだよね?
尚香ちゃんに群がる男の排除の仕方も教えちゃったりしてるの?」
「そんな事ある訳ないだろ。あれは彼自身の才能だ」
「変なところで才能発揮しちゃってるね~」
それは太公望も否定出来なかった。
それほど陸遜の排除手段は恐ろしいのだ。
「そういえば、陸遜って今日は尚香ちゃんとデートなんでしょ?」
「本人はデートのつもりでも尚香の方は遊びに行く感覚だがな」
「あはは、それは言っちゃいけないって。それでさぁ、甘寧たちが妨害しようと後を尾けてるの見たんだけど」
「可哀相に・・・死亡フラグを踏んだな」
「でもどーだろ?あの人たち結構図太いし」
「ふむ・・・では賭けをしよう。甘寧たちが完膚なきまでにやられたら食堂のパフェを奢れ」
太公望は甘いものが苦手そうに見えるが実はそうでもない。
結構甘党だったりする。
しかし、コーヒーはブラックが好みである。
「じゃあ、甘寧たちが生還してきたら食堂のプリンアラモード奢ってね」
「いいだろう」
こうして賭けは成立した。
どっちに転ぶかは楽しみである。
「あ~、眠くなってきた」
半兵衛は大きな欠伸をして、少し微睡んでから眠りについた。
「半兵衛、起きろ半兵衛」
「ふにゃ?」
太公望に起こされて半兵衛は目を覚ました。
空はとっくに夕焼けに染まり、カラスもアホゥアホゥと鳴いている。
もう夕方だ。
半兵衛はむくりと起き上がって大きな欠伸をした。
「ふぁ~あ、よく寝た」
「そろそろ寮に帰るぞ」
「は~い」
二人で立ち上がって寮へと歩きだす。
その時―――
「甘寧も凌統もクレーンゲーム上手なのね」
「まーな!オレにかかればこんなもんさ!」
「小さい人形しか取れなかったくせに」
「ああ?やんのかコラァ?」
「まぁまぁ!それより、清正はその人形どうするの?」
「ねねさんに渡すんだ」
「え・・・」
「あー、気にしないでいいぜ?これ以上聞くと清正、気持ち悪くなるからよぉ」
「・・・」
校門から孫尚香・甘寧・凌統・正則・清正・陸遜がやってきた。
簡単に説明しておくと、甘寧と凌統は妨害組。
正則と清正は面白そうなのでついて行く組。
そして超不機嫌な陸遜の様子を見る限り、妨害は成功したらしい。
まぁ、この後の報復が恐ろしいのは言うまでもないが。
「あれを見る限り賭けは俺の勝利みたいだね。プリンアラモード宜しく~」
「・・・仕方ない。負けは負けだ、奢ろう」
太公望はがっかりしながらも了承した。
ちなみに、しばらくして陸遜の怒涛の報復劇があったとかなかったとか。
END
→後書き
大学生パロです。
新しい試みをしてみました。
あ、私は孫呉贔屓です。
そして太公望と半兵衛と孫尚香が好きです(`・ω・´)
半兵衛は昼寝にうってつけの場所を探していた。
午後の授業もないし、天気も良いので外で昼寝をしたい気分である。
そんな訳で、キャンパスの端の方にある池にやってきた。
そしてそこには既に先客がいた。
「あ、太公望先輩だ」
「半兵衛か」
先客は孫呉大学院生の太公望だった。
彼の趣味は釣りで、毎日のように釣りをしている。
釣りをしている時が一番落ち着いていられるらしい。
「今日も釣り?」
「ああ。そういうお前は昼寝だろう?」
「まぁね。天気もいいし絶好の昼寝日和だよ」
言いながら半兵衛はすぐに横になって昼寝をする体勢に入った。
「いいよね、孫大。フリーダムだし、みんないい人だし」
「それは蜀大も同じだろう?」
「そーだけどあそこって介護系大学じゃん?俺には合わないし、
ボランティア活動は必ず参加しなきゃいけないみたいじゃん?
俺、そーいうのはちょっとね~」
「お前は強制されるのがあまり好きではなかったな」
「そーいう太公望先輩は孫大に入る前は蜀大に入る事も考えてたんでしょ?」
「まぁな。だが、お前と同じ理由だ。介護も向いてないし強制されるのも嫌だ」
「だよね~」
半兵衛はへらっと笑った。
ちなみに、曹魏大学と曹魏大の姉妹校の晋大学はエリート大学だ。
太公望には向いているが、従姉の女禍が授業を終える度に孫大に来るので、
あまり楽しいキャンパスライフを送っているようには見えなかった。
太公望はそこまでしてエリートの道を極めたい訳でもなかったし、孫大も有名なのでこっちを選んだ。
「それに孫大も悪くない。かぐやもいつも楽しそうにしているしな」
「ああ、妹さん?」
「そうだ。昨日は親友の甲斐と尚香と一緒に買い物をして楽しんだそうだ」
「へ~、良かったじゃん」
かぐやは純粋だ。
穢れを知らないのだが・・・その分だけ怪しいものの区別があまり出来ていない。善悪の判断は出来るけど。
これに関しては兄である太公望だけでなく、従兄妹の伏犠と女禍、果ては近所の妲己まで心配している。
純粋すぎるというのもまた罪である。
「甲斐ちゃんと尚香ちゃんと言えば、結構モテてる割には彼氏いないよね」
「尚香の理由は判るだろう?」
「うん。学長と兄二人とその他諸々と陸遜でしょ?」
「そうだ」
孫大の学長にして孫策・孫権・孫尚香の父親・孫堅は親ばかだ。加えて兄二人は妹溺愛で陸遜は鬼門。
親子揃って尚香に近づく男は排除するし、陸遜は取られまいとしてえげつないやり方で消しにかかって来る。
だから尚香は中々彼氏が出来ないのだ。
「甲斐の方は知らんがな」
「男にがっついてるのが丸わかりだからじゃない?もしくはクマを倒した伝説があるからか」
「恐らく両方だろうな」
「でも、陸遜と言えば太公望先輩が色々勉強とか研究教えてるんだよね?
尚香ちゃんに群がる男の排除の仕方も教えちゃったりしてるの?」
「そんな事ある訳ないだろ。あれは彼自身の才能だ」
「変なところで才能発揮しちゃってるね~」
それは太公望も否定出来なかった。
それほど陸遜の排除手段は恐ろしいのだ。
「そういえば、陸遜って今日は尚香ちゃんとデートなんでしょ?」
「本人はデートのつもりでも尚香の方は遊びに行く感覚だがな」
「あはは、それは言っちゃいけないって。それでさぁ、甘寧たちが妨害しようと後を尾けてるの見たんだけど」
「可哀相に・・・死亡フラグを踏んだな」
「でもどーだろ?あの人たち結構図太いし」
「ふむ・・・では賭けをしよう。甘寧たちが完膚なきまでにやられたら食堂のパフェを奢れ」
太公望は甘いものが苦手そうに見えるが実はそうでもない。
結構甘党だったりする。
しかし、コーヒーはブラックが好みである。
「じゃあ、甘寧たちが生還してきたら食堂のプリンアラモード奢ってね」
「いいだろう」
こうして賭けは成立した。
どっちに転ぶかは楽しみである。
「あ~、眠くなってきた」
半兵衛は大きな欠伸をして、少し微睡んでから眠りについた。
「半兵衛、起きろ半兵衛」
「ふにゃ?」
太公望に起こされて半兵衛は目を覚ました。
空はとっくに夕焼けに染まり、カラスもアホゥアホゥと鳴いている。
もう夕方だ。
半兵衛はむくりと起き上がって大きな欠伸をした。
「ふぁ~あ、よく寝た」
「そろそろ寮に帰るぞ」
「は~い」
二人で立ち上がって寮へと歩きだす。
その時―――
「甘寧も凌統もクレーンゲーム上手なのね」
「まーな!オレにかかればこんなもんさ!」
「小さい人形しか取れなかったくせに」
「ああ?やんのかコラァ?」
「まぁまぁ!それより、清正はその人形どうするの?」
「ねねさんに渡すんだ」
「え・・・」
「あー、気にしないでいいぜ?これ以上聞くと清正、気持ち悪くなるからよぉ」
「・・・」
校門から孫尚香・甘寧・凌統・正則・清正・陸遜がやってきた。
簡単に説明しておくと、甘寧と凌統は妨害組。
正則と清正は面白そうなのでついて行く組。
そして超不機嫌な陸遜の様子を見る限り、妨害は成功したらしい。
まぁ、この後の報復が恐ろしいのは言うまでもないが。
「あれを見る限り賭けは俺の勝利みたいだね。プリンアラモード宜しく~」
「・・・仕方ない。負けは負けだ、奢ろう」
太公望はがっかりしながらも了承した。
ちなみに、しばらくして陸遜の怒涛の報復劇があったとかなかったとか。
END
→後書き
大学生パロです。
新しい試みをしてみました。
あ、私は孫呉贔屓です。
そして太公望と半兵衛と孫尚香が好きです(`・ω・´)