ギルドにて



ヒナイチ（これを隊長に渡すこれを隊長に渡すこれを隊長に渡す・・・！！）


ヒナイチ「お、お疲れ様、隊長」

ドラルク「おや。お疲れ様、ヒナイチくん。今日も可愛らしいね。どこかにお出掛けかい？」

ヒナイチ「お出掛けというか、まぁ・・・これが普段着というか、その・・・」







ヒナイチ（私は今日非番だし、隊長が来るから特別お洒落したとは言えない・・・！）


カズサ「隊長さん、ヒナイチの奴はこれから醤油を買いに行く為に着替えたんだ。ナンパは他所でやってくれ」

ドラルク「ナンパじゃないわエセ昼行燈！純粋な賛美じゃ！ていうか醤油買いに行くのに本気過ぎやしないかね！？」

カズサ「ウチはいつだって本気なんだよ。なぁ、ヒナイチ？」

ヒナイチ「ま、まぁ・・・」

ドラルク「ジョン、この兄妹は黒胡椒を手に入れる為なら盗賊のアジトにもカチコミに行きそうだよ」

ジョン「ヌー」

ヒナイチ「そ、それより隊長！これを受け取ってくれないか！？」

ドラルク「これは・・・招待状？」

ヒナイチ「今度ギルドでバレンタインイベントがあって都合が合えば来て欲しい歓迎するぞ！！」


カズサ（緊張し過ぎて一呼吸で言い切ったな）


ドラルク「ありがとう、ヒナイチくん。丁度この日は非番だから是非伺わせてもらうよ」

ヒナイチ「ほ、本当か！？待ってるからな！」

カズサ「ヒナイチ、話は終わったか？醤油のついでに俺の大福を買ってきてくれ。暗くなってきてるから隊長さんに護衛してもらえ」

ドラルク「他ならぬヒナイチくんだから全く問題ないけどいいように使いおってからにこのエセ昼行燈は！」

カズサ「ほらほら行って来いよ隊長さん？アンタが戻ってくるまでマジロは俺が預かっておくからな」

ジョン「ヌ～～～！シャヌシャヌシャ」

ドラルク「ジョーン！今ダイエット中なんだからそんなにパンケーキを食べたらいけません！！」

ヒナイチ「ジョンを太らせない為にも早く行こう、隊長！」

ドラルク「そ、そうだね！ジョン！調子に乗ってパンケーキを食べ過ぎないように！後で体重計に乗って後悔するのはキミだぞ！！」


ガランガラン（ドラルクとヒナイチがログアウトする）


カズサ「やれやれ、手間のかかる二人だな」

ジョン「ヌンヌン」




ヒナイチ（た、隊長とデート・・・してる風に見えたらいいな・・・！）

ドラルク（今日が非番だったらデートになっていただろうに・・・今度リベンジするか）






END