ヒナコレ

「我は吸血鬼ファッションショーごっこがしたい」



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ロナルド「よっ、久しぶりだな」

「反応が薄いな」

ロナルド「そりゃこう何回も出てこられたら驚きもクソもねーわ」
ドラルク「喜びたまへ、キミも今や立派なシンヨコの愉快な変態ポンチの仲間だ」
ジョン「ヌンヌン」

「大変不名誉な気がするがこの際良いだろう」

ロナルド「良いのかよ」

「それよりも本題に入らせてもらうぞ!なんと今回はリクエストをいただいたぞ!」

ロナルド「なにぃいい!!?」
ドラルク「畏れ多くもこんな石の欠片みたいなサイトにリクエストだと!?」

「大変ありがとうございます!!お題は『ハロウィン』だ!今回も気合を入れて衣装をチョイスするがいい!」

ドラルク「いいだろう!ならば早速ヒナイチくんに協力を頼もう!」


デンワワワワワ


ドラルク「あ、もしもしヒナイチくん?例の吸血鬼がつべこべ言わず着せ替え人形になれって言ってるんだけど」
ロナルド「お前は本当に言い方改めねーよな」
ジョン「ヌヌヌヌ(ワザとヌ)」


数分後


ヒナイチ「吸血鬼め!今回はハロウィンがテーマだそうだな!お菓子の準備はちゃんと出来ているのか!?」
ロナルド「さりげなくお菓子要求してんじゃねーよ」

「お菓子ならそこの同胞に集るがいい!」

ドラルク「ファー!?ここぞとばかりに押し付けおって変態着せ替えごっこが!!」
ヒナイチ「作ってくれないのか?」
ドラルク「まさか。帰ったらクッキー作ってあげるからね」
ヒナイチ「ついでにドーナツとプリンとケーキとパフェとそれから―――」
ドラルク「一日一品です!!」

「お喋りはそこまでだ!まずは我のチョイスした衣装を見るがいい!」



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二人「ギリギリアウトーーー!!!」

ロナルド「お化け可愛いけどスカートの中からはちょっとマズイだろ!!」

「ホログラムのお化けだから問題ない!」

ロナルド「そういう問題じゃねーよ!!」
ドラルク「ヒナイチくんもスカートの裾をそこまで持ち上げない!」
ヒナイチ「す、すまん。お化け達が可愛いからつい・・・なぁ、このお化けの人形とかはないのか?」
ロナルド「欲しがるな!!確かに可愛いけども!」
ドラルク「ジョンもジェラヌーしちゃってるからいけません!」
ジョン「ヌー」(険しい顔のマジロ)
ヒナイチ「ちん・・・」
ドラルク「でも衣装はとてもよく似合っているよ。ヒナイチくんは何を着ても可愛らしいね」
ヒナイチ「ちん!?ほ、褒めても何も出ないぞ!」

「我はこれでターンエンドだ!次は貴様らのターンだ!」

ロナルド「クソッ、遊戯◯風に言ってくるのが腹立つがまぁいい!次は俺のターンだ!これをくらいやがれ!」
ドラルク「ゴリラのスネ毛ストリーム!(スナァ)」



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ドラルク「ダイレクトに被ったな」
ロナルド「被ってねーよ!あのポンチがゴーストプリンセスならこっちは本場のゴーストじゃボケ!」

「勝手に命名するな」

ドラルク「しかも本場ってそれヒナイチくんがガチのゴーストになってるだろ」
ロナルド「ちなみに足元の透明感はあの下半身透明の下半身が透明になる能力を参考にして作られた特別な衣装だ!」
ドラルク「自分の中途半端な能力を参考にされた下半身透明の胸中や如何に」
ロナルド「それよか俺はこれでターンエンドだぜ!」
ドラルク「ならば次はジョンのターンだ!行け、ジョン!ダイレクトアタックだ!」
ジョン「ヌーン!!」



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ロナルド「お、魔女か?」
ドラルク「というよりも魔法使いに近いな。誰彼構わず悪戯仕掛けてきそう」
ヒナイチ「そんな迷惑な事はしないぞ。その代わりにお菓子をくれなければ逮捕だ!」
ドラルク「清々しいまでの職権濫用」
ロナルド「そっちの方が一番迷惑だろ!!」
ドラルク「そして最後は私のターンだ!真祖にして無敵の吸血鬼ドラルク様の攻撃をくらうがいい!ドラルク・マジック!!」



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「うわぁ・・・」

ロナルド「流石にないわ」

「趣味丸出しおじさん」

ロナルド「自分とお揃いにする所がまたキツイな」
ドラルク「やかましい!!吸血鬼の衣装なんざみんな似たり寄ったりじゃアホ!!」
ロナルド「いやでもお前、流石にこれはないわ」
ドラルク「二回も同じ事を言うな!それに吸血鬼はハロウィンの定番だろうが!!」
ジョン「ヌヌイヌヌン、ヌヌヌヌヌーヌヌ(ヒナイチくん、一言どーぞヌ)」
ヒナイチ「・・・」
ドラルク「無言が一番キツイ!(スナァ)」

「同胞よ、汚名返上のチャンスをやろう」

ドラルク「生温かい同情をするな!それも精神的ダメージデカいんだよ!!」

「ハロウィンと言えば魔女。しかし我々がチョイスした中に魔女の衣装がない。そこのヌーくんのは魔女と言えば魔女だがギリギリ魔法使いでもある」

ロナルド「あんま変わんなくね?」

「そんな訳で魔女の衣装をチョイスしてみせよ!」

ドラルク「いいだろう!この私のハイセンスな魔女のコスチュームを見せつけてやる!!」
ロナルド「趣味あんま出ねーしな」
ドラルク「やかましい!見よ!これが私がチョイスした魔女の衣装だ!!」



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ジョン「ヌヌイー!(可愛いー!)」
ヒナイチ「そ、そうか?ありがとう、ジョン」
ロナルド「あ、イヤリング紫色だ」

「確か竜の一族の紋章は菱形・・・」

ドラルク「無理矢理私の要素を見出そうとするな難癖ども!こっちもケチつけまくるぞ!!」

「同胞の趣味はさておき、今宵も楽しいファッションショーだった!また次回を楽しみにするといい!」


ロナルド「あったらな!」
ヒナイチ「いや、次はもしかしたらクリスマスに現れるかもしれんぞ!」
ロナルド「お前はクリスマス衣装も期待してんじゃねーよ!」
ヒナイチ「バカにするな!私のどこが期待していると言うんだ!?」
ロナルド「お前の想像図が見えんだよ!あんな衣装かなこんな衣装かなみたいな子供の想像図が!!」
ドラルク「ファッションショーの勢いでご馳走も強請られるだろうから今から献立を考えておこうかね、ジョン」
ジョン「ヌー!」
ヒナイチ「デザートはクリスマスケーキ10段とクッキーとプリンとフルーツポンチとシャーベットとドーナツと締めにクッキーを作ってくれ!」
ロナルド「もはや飯の量だろ」
ドラルク「締めのクッキーてなんだ」




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