ヒナコレ

「我は吸血鬼ファッションショーごっこしたい」



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ロナルド「また変なの現れたー!!!」
ドラルク「というかコイツ、吸血鬼お前の事務所の一階に喫茶店を作るじゃないか?」

「あれは我の親戚だ。思い出せ、猫の被り物と着ている服が違うだろう?」

ロナルド「親族揃ってなんで被り物にスーツなんだよ!!巧妙な間違い探ししてんじゃねぇ!!」
ドラルク「で?お前はどんな迷惑をするタイプの吸血鬼なんだ?」

「可愛い女の子をあれこれ着せ替えしてファッションショーみたいな事をやりたい」

ドラルク「字面だけ見ると変態っぽく聞こえるのはここがシンヨコだからなのか」
ジョン「ヌー」
ロナルド「とにかく被害が出る前に殴って片付けてぇところだが萌えキャンさんで作ったキャラだから殴れねぇチキショー!!」
ドラルク「ニュータイプの暴力の阻み方来たな」

「我はファッションショーごっこが出来れば満足だ。その辺の手頃な女性にお願いしてファッションショーをするぞ」

ドラルク「お願いとか律儀だな」
ロナルド「だからって一般市民の方の手を煩わせたらダメだ!」
ドラルク「よし!ならば警察の手を借りよう!」


デンワワワ


ドラルク「もしもしヒナイチくん?ポンチ吸血鬼が着せ替えしたいから女性を寄越せってさ」
ロナルド「間違ってねーけど間違ってるような説明すんな!」
ドラルク「よく分からんからとりあえず来てくれるそうだ」
ロナルド「そりゃな!!」

ヒナイチ「来たぞにっぴきとも!件の吸血鬼はどこだ!?」

「ここだ!我のファッションショーごっこにご協力しろ!」

ヒナイチ「細かいやり取りが面倒だから仕方なく引き受けてやろう!」

「感謝する!」

ドラルク「爆速で話が進んだな」
ロナルド「話が早くていいけどよぉ・・・」

「さて、今回のファッションショーのお題は『ドレス』だ!」

ロナルド「ドレス!?」

「投票を行ったところ、2票もドレスに入ったのだ!!」

ロナルド「2票も!?」
ドラルク「部屋の角の角に溜まってこびりついた埃のようなこのサイトで2票だと!?」
ロナルド「奇跡じゃねーか!!」

「大変ありがとうございます!!という訳で各々ドレスをチョイスしてこの少女に着せるのだ!」

ロナルド「上等だ!良い感じのドレスを見繕ってお前をあっと驚かせてやらぁ!!」
ヒナイチ「ロナルド、なるべく無難なドレスでいいからな」
ロナルド「え?何でそんな気を遣った顔で言ってくんの?」
ドラルク「センスが壊滅的だからだろ(スナァ)」
ロナルド「し、心配しなくてもちゃんとお前に似合うドレスをチョイスしてくるって!」
ドラルク「それに萌えキャンさんだぞ、ヒナイチくん。よっぽどのネタ衣装をチョイスしない限りは流石のロナルドくんのセンスが発揮される事もない(スナァ)」
ロナルド「つーわけでやるぞオラァ!!」



そして・・・



「まずは我からいかせてもらおう!我がチョイスしたドレスはこれだ!」



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ドラルク「ほう、やるな」
ロナルド「あ!俺が選ぼうとしてたやつ!」

「早い者勝ちだ!バーカーバーカ!」

ドラルク「そうだそうだ!バーカバーカゴリ造バーカ!(スナァ)」
ジョン「ヌ~!!」

「次からはずっとそちらのターンだ!さぁ、誰からお披露目する?」

ドラルク「ならばこちらはジョンからいく!さぁみせてやれ、ジョン!」
ジョン「ヌー!」



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ドラルク「原作のスノープリンセス衣装にあやかってこちらもスノープリンセスドレスだ!」
ジョン「ヌッフン!」
ロナルド「あの吸血鬼と同じティアラ使ってんのな」
ドラルク「言うなバカ造!!」
ジョン「ヌー・・・」
ロナルド「ご、ごめんジョン!次は俺のいこうぜ!な?」



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ヒナイチ「奇跡だ、ロナルドがまともなドレスを持って来たぞ」
ジョン「ヌォー・・・」
ドラルク「それもそうだがこのカラーリングといいデザインといい・・・希美女史を思い出すな」
ロナルド「自分で選んどいてなんだが確かにそうだな」
ドラルク「しかもあの吸血鬼と同じ星と月のエフェクトだぞ」
ロナルド「ホントだ被った!!」
ドラルク「ヘーイアホルド!猿真似得意アホルド~!(スナァ)」
ロナルド「さっさとお前の披露しやがれ!」
ドラルク「フフフ、いいだろう!この真祖にして無敵の吸血鬼ドラルクのセンスを前に平伏すがいい!!」



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ロナルド「ドレス・・・?いや、うん、まぁドレスか」
ドラルク「貴族令嬢をイメージしたドレスだ。キミ達が選んだようなドレスが一般的なイメージだろうがこれも立派なドレスだ」
ロナルド「勿論否定はしねーしそれは分かってんだけどよ。なんつーかこう、そう来たかって感じっつーか」
ドラルク「昔は肌を晒す事ははしたないとされていたからな。私も若造達と同じようなドレスにするか悩んだが敢えてこれをチョイスしてみた。どうだ参ったか」
ロナルド「参らねーよ」
ドラルク「ちなみにヒナイチくん的にはどう?」
ヒナイチ「うーん、こういうのはお淑やかな女性向きのものだと思うが私に似合っているのかどうかが不安だ」
ドラルク「勿論似合っているとも!キミだってクッキーモンスターの点を除けば立派なレディだ!それにこのドラルクプロデュースで間違いがあるなんて澗が一にもない話さ!」
ヒナイチ「わ、分かったからそれ以上は照れるから褒めちぎらないでくれ!」
ロナルド「無駄に自信満々なのが腹立つな。萌えキャンさんなんだから似合うようにデザインされてるに決まってるだろ」
ドラルク「黙れバカ造!セロリのベルの音でも聞いて吹っ飛んでろ!」


セロリンセロリン


ロナルド「あぱっ!!!!」

「フッフッフッ、初めてにしては中々のコーディネートではないか」

ドラルク「飾りが被ったりしたがな」
ロナルド「そこはスルーしろ」

「今日はここまでにしてやろう!次回のファッションショーごっこを楽しみにするがいい!」

ロナルド「待てこら!!」
ヒナイチ「追いかけない方がいい、ロナルド。これ以上はメタが過ぎる」
ロナルド「その止め方どうなん!?」
ドラルク「何はともあれお疲れ様、ヒナイチくん。お礼のクッキー食べる?」
ヒナイチ「クッキー!」
ジョン「ヌンヌー!」
ドラルク「勿論ジョンの分もあるよ」
ロナルド「俺の分もあるんだろうな?」
ドラルク「え?何であると思ってるの?この人自意識過剰でこわ~い(スナァ)」
ヒナイチ「みんなで分けて食べるぞ」
ジョン「ヌシャヌシャ」
ヒナイチ「またアイツが出たら呼んでくれ。私が代わりにモデルになろう」
ロナルド「悪いな、頼むわ」
ドラルク「とかなんとか言いながら実は満更でもなかったりして」
ヒナイチ「そそそそんな事ある訳ないだろ!!」
ドラルク「あっやし~」
ヒナイチ「ちん!!」
ドラルク「(スナァ)」
ジョン「ヌ~!!」










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