ヒナコレ

「お、お帰りなさいませ、ご主人様」

「メイドのヒナイチでございます」

「本日のメニューは如何なさいますか?」

「きゅんきゅん♡オムライスですね、かしこまりました」

「お待たせ致しました、きゅんきゅん♡オムライスになります」

「そ、それでは、私の方から愛を注入させていただきます・・・!」

「お、美味しくなぁれ!きゅんきゅん♡ピンクウェーブ!」



width=



「これで更に美味しくなりましたよ、ご主人様」

「はい、あーん」

「美味しいですか?ありがとうございます」

「今日も楽しいひと時をありがとうございました」

「また来てくださいね?きっと・・・ですよ?」

「・・・」

「こ、こんなものか・・・」

「最後に『会いに来てくれないとヒナイチ、泣いちゃいますよ』って言ったら百点満点だったな」

「流石にそれは・・・って!?」

「スマホで録画しておいたよ。再生する?」


カランカラン


「足りない材料買ってきたぞー」
「ヌシャヌシャ」(←ドーナツ買ってもらって食べてる)

「ちん!ちちんちんちん!!」


スナァ!スナァ!!スナァ!!!


「どした!!?」
「ヌーーー!!」

「じ、実はっ、ヒナイチくんがっ」

「ちん!!」


スナァ!!


「ロナルド!!ドラルクの弱味を私に共有しろぉ!!」

「な、何だよ、ドラ公に何されたんだよ?俺が代わりにぶっ殺しておくぞ?」

「現在進行形で殺されてるわ」

「いいから!ドラルクの弱味を寄越すんだ!!」

「えー、じゃあ、ドラ公の棺桶には自伝の―――」

「喋るなバカ造!!ヒナイチの姐御!クッキーを沢山作るので何卒ご容赦くだせぇ!!」

「映像の完全消去とケーキとシュークリームも要求する!!」

「へへぇ!仰せのままに!!」

「何だ?一体」
「ヌー!!」







END
25/55ページ
スキ