ヒナコレ
「ま、希美さん・・・どうだろうか?」
「とっても可愛いわ、ヒナイチちゃん!夏らしくていいわね!こっちも着てみたらどうかしら?」
「あ、ああ!」
「ったく、何で私が現在進行形のリア充の為にこんな事しなきゃいけないのよ」
「ごめんね、にく美ちゃん。急に呼び出して。まさか隊長さんも来てるとは思わなくて・・・これが終わったら美味しい物を食べながらヒナイチちゃんを揶揄いましょう」
「希美さん・・・!」
「よーにく美サン!こんなとこで何してんだ?」
「出たわねイケメンゴリラ吸血鬼。アンタこそこんな所で何してんのよ」
「いやなんかドラ公が新しいポロシャツ買うっつーから付いて来たんだよ。にく美サンこそ何してんだ?」
「見りゃ分かるでしょ、買い物に付き合ってんのよ」
「へー。誰の?」
「誰だっていいでしょ。それより早くどっか行きなさい。じゃないとカバディをお見舞いするわよ」
「え?マジ?俺カバディってよく知らねーからむしろ見たいんだけど!」
「こ、これは少し露出が激しくないか?」
「そんな事ないわよ。こっちもよく似合ってるわ。次はこれを着てみて」
「カバディ!カバディ!」
「カバディ!!カバディ!!」
「少し胸元の露出が気になるが可愛いし大人っぽくて気に入った!どうだろうか?」
「ええ、いいわ!これにしましょう!・・・あ、隠れてヒナイチちゃん!」
「え?・・・あっ!」
シャッ(試着室の中に入って慌ててカーテンを閉める)
「待たせたねロナルド君・・・何してるんだい?婦人服売り場の前で」
「見てくれよドラ公!にく美サン直伝のカバディ真拳だぜ!」
「何だね、その銀の魂と鼻毛を融合したような技名は。にく美くんも何をしているんだ?」
「別に何だっていいでしょ。それよりこのイケメン五歳児連れてさっさとどっか行ってちょうだい。でないと痴漢で通報するわよ」
「か、勘弁してくれたまへ!ホラ行くぞ、ロナルド君!」
「おう!じゃあな、にく美サン!カバディ教えてくれてありがとな!」
「礼を言うんじゃないわよ!アンタが勝手に覚えたんでしょうが!」
「隊長さん、行った?」
「ええ、追い払ったわ」
「ですって。もう出て来ていいわよ、ヒナイチちゃん」
「ありがとう・・・危なかった・・・」
「デートに着て行く服、見られる訳にはいかないものね」
「でで、デートではない!隊長が隊長の母上へのプレゼントを選ぶのを手伝って欲しいと申し入れてきたからそれを受けたのであって―――」
「うざったいわね、その手の言い訳なんて腐る程見て来たわ。それからこの話のタイトルもすげぇうざったいわ」
「にく美さん、流石にメタな悪態は良くないと思うぞ・・・」
「さぁさぁ、お会計を済ませて私達も行きましょう」
オカイケーイ
「希美さん、にく美さん、付き合ってくれて本当に助かった。なんとお礼を言えばいいか」
「大した事はしてないわ。その代わりにデートの結果報告、期待してるわよ?」
「だ、だからデートでは・・・!」
「あぁもぅ!そんな反応も聞き飽きたのよ!早くご飯奢りなさい!」
「あ、ああ、勿論―――」
「暴走した吸血鬼が現れたぞー!」
バリィッ!(吸血鬼の攻撃がヒナイチの持っていた袋に被弾して破れる)
バッサァッ(袋の中の服が散乱してしまう)
「オラッ!」
ドゴォン!!(ロナルドが軽々と吸血鬼を押さえつける)
「ヒナイチ達、大丈夫か!?おーいドラ公!確保したぞー!」
「よくやった、ロナルド君。そのままVRCに連行だ。ヒナイチくん達も大丈夫かね?怪我は・・・おや、服が散乱してしまったようだね。だいじょう・・・ヒナイチくん?希美くん?にく美くん?」
襲撃してきた吸血鬼は女性三人にしこたま殴られてからVRCに連行されたという。
END
「とっても可愛いわ、ヒナイチちゃん!夏らしくていいわね!こっちも着てみたらどうかしら?」
「あ、ああ!」
「ったく、何で私が現在進行形のリア充の為にこんな事しなきゃいけないのよ」
「ごめんね、にく美ちゃん。急に呼び出して。まさか隊長さんも来てるとは思わなくて・・・これが終わったら美味しい物を食べながらヒナイチちゃんを揶揄いましょう」
「希美さん・・・!」
「よーにく美サン!こんなとこで何してんだ?」
「出たわねイケメンゴリラ吸血鬼。アンタこそこんな所で何してんのよ」
「いやなんかドラ公が新しいポロシャツ買うっつーから付いて来たんだよ。にく美サンこそ何してんだ?」
「見りゃ分かるでしょ、買い物に付き合ってんのよ」
「へー。誰の?」
「誰だっていいでしょ。それより早くどっか行きなさい。じゃないとカバディをお見舞いするわよ」
「え?マジ?俺カバディってよく知らねーからむしろ見たいんだけど!」
「こ、これは少し露出が激しくないか?」
「そんな事ないわよ。こっちもよく似合ってるわ。次はこれを着てみて」
「カバディ!カバディ!」
「カバディ!!カバディ!!」
「少し胸元の露出が気になるが可愛いし大人っぽくて気に入った!どうだろうか?」
「ええ、いいわ!これにしましょう!・・・あ、隠れてヒナイチちゃん!」
「え?・・・あっ!」
シャッ(試着室の中に入って慌ててカーテンを閉める)
「待たせたねロナルド君・・・何してるんだい?婦人服売り場の前で」
「見てくれよドラ公!にく美サン直伝のカバディ真拳だぜ!」
「何だね、その銀の魂と鼻毛を融合したような技名は。にく美くんも何をしているんだ?」
「別に何だっていいでしょ。それよりこのイケメン五歳児連れてさっさとどっか行ってちょうだい。でないと痴漢で通報するわよ」
「か、勘弁してくれたまへ!ホラ行くぞ、ロナルド君!」
「おう!じゃあな、にく美サン!カバディ教えてくれてありがとな!」
「礼を言うんじゃないわよ!アンタが勝手に覚えたんでしょうが!」
「隊長さん、行った?」
「ええ、追い払ったわ」
「ですって。もう出て来ていいわよ、ヒナイチちゃん」
「ありがとう・・・危なかった・・・」
「デートに着て行く服、見られる訳にはいかないものね」
「でで、デートではない!隊長が隊長の母上へのプレゼントを選ぶのを手伝って欲しいと申し入れてきたからそれを受けたのであって―――」
「うざったいわね、その手の言い訳なんて腐る程見て来たわ。それからこの話のタイトルもすげぇうざったいわ」
「にく美さん、流石にメタな悪態は良くないと思うぞ・・・」
「さぁさぁ、お会計を済ませて私達も行きましょう」
オカイケーイ
「希美さん、にく美さん、付き合ってくれて本当に助かった。なんとお礼を言えばいいか」
「大した事はしてないわ。その代わりにデートの結果報告、期待してるわよ?」
「だ、だからデートでは・・・!」
「あぁもぅ!そんな反応も聞き飽きたのよ!早くご飯奢りなさい!」
「あ、ああ、勿論―――」
「暴走した吸血鬼が現れたぞー!」
バリィッ!(吸血鬼の攻撃がヒナイチの持っていた袋に被弾して破れる)
バッサァッ(袋の中の服が散乱してしまう)
「オラッ!」
ドゴォン!!(ロナルドが軽々と吸血鬼を押さえつける)
「ヒナイチ達、大丈夫か!?おーいドラ公!確保したぞー!」
「よくやった、ロナルド君。そのままVRCに連行だ。ヒナイチくん達も大丈夫かね?怪我は・・・おや、服が散乱してしまったようだね。だいじょう・・・ヒナイチくん?希美くん?にく美くん?」
襲撃してきた吸血鬼は女性三人にしこたま殴られてからVRCに連行されたという。
END