街外れの誰も足を運ばないような地に一軒の古びた屋敷があった。
その屋敷には異形と称される屋敷の主とその家族のアルマジロ、そして一人の少女が暮らしていた。
が、本日そのアルマジロは知り合いのゴリラもとい青年の下にお泊りに行っている。

「気を遣ってくれるジョンはなんて健気なマジロなんだ！明日帰ってきたらたっぷり可愛がって好きな物を作ってあげなければな！」

ジョンとはアルマジロの名前。
そして屋敷の主の名はドラルク。
元々は一人と一匹で暮らしていたのだが、いつからかドラルクは一人の少女を拾い、そして共に暮らすようになっていた。
今はその少女とは特別な関係を築き、今夜は特別な夜を過ごす予定でドラルクは上機嫌だった。

「ドラルク」







件の少女―――ヒナイチが部屋の入口から顔を出す。
その顔は恥ずかしそうにしながらもどこか期待に満ちている。

「お待たせ、ヒナイチくん。さぁおいで？私の手の中へ―――」











全体見れるように装飾を外したオマケ↓







END