みっぴきだいありー

「えーっと、味噌とお醤油と砂糖と・・・」

「ヌヌン」

「そういえばみりんもなかったね。ありがとう、ジョン」

「ヌー!」

「後は・・・洗剤ってあったっけ?一緒に見てこようか」

「ヌン」



数分後・・・



「柔軟剤がなかったね。書いておかないと・・・ん?」


<メモに追加されたもの>
・肉
・小麦粉
・チーズ
・果物
・チョコ
・その他お菓子の材料


「・・・」(←ジト目でメモを見つめる吸血鬼)

「・・・」(←ニヤニヤとメモを見つめるマジロ)

「・・・(←期待の目でソファの影から見つめるゴリラ)

「・・・」(←期待の目でソファの影から見つめるハムスター)


シャッシャッ(ペンで追加されたもの全部に斜線を引く)


「ヌァッ」

「チッ」

「ちん・・・」

「さて、メモはクリップに挟んで夕飯の支度をしようか」



翌日の夜



「ロナゴリラ!ヒナイチくん!ちょっと来なさい!!」

「どーしたドラ公」

「何があったんだ、ドラルク」

「どーしたもこーしたもあるか!どんだけ材料買ってきたんじゃ!!冷蔵庫に入りきらんわ!!」

「そりゃ大変だ。材料を沢山使って空きを作らねーとな!」

「手伝うぞ!」

「ヌン!」

「わざと大量に買って来ただろ!!食欲の秋にも限度ってもんがあるわ!!ていうか結局こうなるんだったらメモに追記した意味もないだろ!!」







END
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