みっぴきだいありー

ロナルド「えーーーーん!俺の所為でまた王様が死んじゃったよぉーーー!!」

ヒナイチ「ロナルドは何をやってるんだ?」

ドラルク「アプリの広告でよく見かける王様を助けるパズルゲー」

ヒナイチ「ああ、あれか」

ドラルク「これまでに少なくとも10回は失敗してるよ」

ヒナイチ「つまり10回も王が死んでる訳か」

ロナルド「うぅ・・・えぐっ・・・俺の所為で罪もない王様が10回も・・・ぐすっ」

ジョン「ヌシヌシ」

ヒナイチ「10回も国のトップがすげ代わっているのならその国の民も混乱必至だろうな」

ドラルク「いいや、もしかしたら王様自体に問題があるのかもしれない。暴君、圧政、贅沢三昧、戦争屋などなど悪逆非道な王達が革命の末にこのような死と隣り合わせの空間に放り出された可能性もある」

ヒナイチ「だが少なくとも10代続いて悪辣な王が君臨していた訳だろう?王国内の政治が酷過ぎやしないか?」

ドラルク「確かに。そうなると中には無実の罪を着せられて送り出された王もいるだろう。いつの世も醜い争いは絶えない」

ヒナイチ「そうなるとこのパズルゲームも中々罪深いな」

ロナルド「えーーーん!!結局俺は何の罪もない王を手にかけてるって事じゃねーか!!」

ドラルク「だが悪しき王達を断罪しているのも確かな事実だ。そう自分を責めるものではない」

ジョン「ヌンヌン」

ドラルク「ただ、それ以上手にかけたくなければアプリを閉じて原稿に向き合いたまへ。でなければキミがオータムで王様と同じ目に遭うぞ」

ヒナイチ「また原稿真っ白なのか」

ロナルド「うるせぇ!またとか言うな!この間は真っ白じゃなかっただろ!!」

ヒナイチ「そうだな、五文字だけ書いてあったな」

ロナルド「だったら真っ白じゃねーだろ!?」

ドラルク「真っ白じゃなくても未完成である事に変わりはなかっただろ」

ジョン「ヌヌヌヌンヌヌヌヌヌヌヌヌイイヌ(早く原稿をした方がいいヌ)」

ロナルド「待って!せめてこの王様を救ってから―――」


フクマ「こんばんは、ロナルドさん。原稿の進捗は如何ですか?」


ロナルド「あっぴゃぁあああああああああ!!!!ふふふふhくくkフクマっさんっ!!」

フクマ「おや、王様を救出するパズルじゃないですか。ロナルドさんも嗜んでいらっしゃったんですね」

ロナルド「え?じゃあフクマさんも・・・?」

フクマ「ええ、参考の為に少々」

ロナルド「参考って仕事の・・・?」

フクマ「それもありますがもう一つは原稿の締め切り間に合わない作家を追い込む部屋のアイディアに利用させていただきました」

ロナルド「へ?」

フクマ「丁度その部屋が出来上がったので早速試してみましょう」

ロナルド「わぁーーーーーーーーーー!!!」←引き摺られてる

ドラルク「ワーッハッハッハッ!頑張りたまへロナルド君!後で感想聞かせてねぇ~?」


ガッ(ロナルドの手がドラルクのマントを掴む)


ドラルク「ヴァーーーーーー!!!巻き込むなアホタレゴリラ!!」

ロナルド「死なば諸共じゃ!!」

フクマ「折角だからドラルクさんも体験してレビューをお願いします。ちなみにロナルドさんが原稿を書き上げないとお二人共巨大な蛇に食べられてしまうギミックになっています」

ドラルク「イヤァアアアアアアアアアアア!!!」

ロナルド「蛇の餌になるのは嫌だぁああああああ!!!」

ジョン「ヌーーーーー!!!」←ドラルクに巻き込まれた

ヒナイチ「さて、私はクッキータイムにするとしよう」





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