みっぴきだいありー

ドラルク「借り物競走大喜利ー」

ロナルド「んだよ急に」

ヒナイチ「何だ何だ?」

ジョン「ヌー?」

ドラルク「ではまず私から」

ロナルド「だから急に始めんなっての」

ドラルク「『鈴木君のお母さんの不倫現場』」

ロナルド「鈴木君に対して気不味いだろ。つか鈴木君可哀想だろ。そんでお題書いた奴は何で知ってんだよ」

ヒナイチ「そのお題を大声で叫んだ時に動揺したり焦った人が鈴木君のお母さんだな」

ロナルド「特定してやんなや」

ドラルク「他所の男を借りる、或いは奥さんを借りる、これが本当の借り物競走」

ロナルド「うるせーよ」

ジョン「ヌヌヌ、ヌヌヌヌンヌオヌーヌンヌヌヌヌヌンヌオヌーヌンヌ・・・(実は、鈴木君のお母さんは田中君のお父さんと・・・)」

ロナルド「ぐっちゃぐちゃじゃん。鈴木君も田中君も明日からどんな顔して学校で会えばいいんだよ」

ドラルク「実は鈴木君と田中君は幼馴染で大親友」

ロナルド「厚い友情が粉砕骨折しちまってんだろ」

ヒナイチ「もう二度と友達を作らないだろうな」

ドラルク「はい次、ロナルド君」

ロナルド「えー、あー・・・『長山さん家の漬物』」

ドラルク「パクルド」

ロナルド「うるせぇよカス。そんなすぐ思いつくか」

ヒナイチ「漬物は長山さんの自家製か?それとも長山さんの家の冷蔵庫に入ってるお店とかの既製品でもいいのか?」

ロナルド「あー、なるべくなら自家製が望ましいけど、ないなら既製品でも可」

ドラルク「遠足のおやつかよ」

ジョン「ヌヌヌヌヌンヌヌヌヌヌイヌヌ?(長山さんが複数いたら?)」

ロナルド「その場合は家が会場の近くで且つ都合の付きそうな長山さんで」

ヒナイチ「長山さんが一人もいなかったら?」

ロナルド「旧姓でも可。或いは家系図の中にいたらそれでも認めるもんとする」

ドラルク「長山に執着し過ぎだろ」

ロナルド「次、ヒナイチな」

ヒナイチ「む、そうだな・・・『徳川埋蔵金』とか?」

ドラルク「ブブー。ダメでーす。ありきたりでーす」

ロナルド「もっと弁慶の泣き所を剣でぶっ刺すようなお題にしろ」

ドラルク「泣くの通り越して弁慶絶命するだろ」

ヒナイチ「難しいな・・・じゃあ『税込み98円のきゅうり』」

ドラルク「凄く細かいの来たな。イイよ、それ」

ヒナイチ「よし」

ロナルド「よしじゃねーよ。それって97円とか99円とかの端数の変動はあり?」

ヒナイチ「なしだ」

ドラルク「割引や特売は?」

ヒナイチ「それもなしだ」

ロナルド「すっげーシビア」

ジョン「ヌンヌヌヌ?(本数は?)」

ヒナイチ「そこについては拘らないものとする」

ロナルド「それも遠足のおやつっぽいな」

ドラルク「そのきゅうりを長山さんに渡して『これから漬物になる予定のきゅうり』という事で『長山さん家の漬物』のお題通過の可能性は?」

ロナルド「繋げてくんなよ。けどまぁ、ありにしよう」

ドラルク「それでは最後はジョンさん、どうぞ」

ジョン「『ヌーヌーヌンヌイヌヌーヌーヌヌヌヌヌヌヌヌヌ(校長先生の銅像に落書きした人』」

ロナルド「それ書いたの絶対校長だろ」

ドラルク「犯人まだ見つかってないんだな」

ヒナイチ「だがここでチームの優勝か友達同士の友情が試されるぞ」

ドラルク「犯人は田中君で連れて行ったのが鈴木君」

ロナルド「不倫のお題が決定打になってぶっ壊しにかかったのか」

ヒナイチ「もっと別の形で友情を終わらせてほしかったな」

ジョン「ヌーヌーヌヌヌヌヌイヌ(友情とは儚いヌ)」







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